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『僕』と『先輩』の迷宮と日常  作者:
第三話 最小!最強?『221B』結成!
18/63

scene4 下層第六階層

 






 魔具用に金属が欲しいらしい先輩と手を繋ぎ、中央シャフトの側面の螺旋階段を下りながら確認すると、


「いや、下八に隠し通路と部屋があるのは皆気付いているがどこから行けるのかずっと謎だったんだ……そこまで調査に熱心な連中もいなかったしな」


 ってことらしいです。レアな物かそうでない物か、が、謎だから。なんだって。


「んー、そう考えるとレアってほどじゃないし英断かなー?」


 育っているハーブは他の階層でも採れる物がほとんどだしね。……お、着いた。


「ん? なんで下六で出る? 依頼は下七だし目的地は下八だろ」


 ん? こちらこそなんで?


「下七のゴブリン討伐には外の階段使った方が楽ですし」


 あと、魔具用の金属が、ならここで採れるエバープラチナも良いかな? って、


「……俺の知識ではここは長すぎる一本道と神出鬼没のモンスター共、階段近くの金属以外めぼしいアイテムが無いスルー階なんだが」


 お、大正解……だけど、


「……先輩、なんでそこまで知ってるのに迷うんですか?」


 知識と行動が一致してないよね?


「知らん、体質だ」


 ……謎だ。っていうかここでもかー……、


「……実は」


 僕は出て直ぐの目の前の壁をまず強く叩く、


「ここに」


 そして少し離れた壁の一部が飛び出しているのを確認、


「直通の」


 それを引き出し空いた穴に手を入れ中のレバーを引く、


「隠れ」


 カチリと音が鳴ったのを確認し壁を戻す、


「回転ドアがあるんですけど」


 すると始めに叩いた壁が回転するようになるんだけど、


「知りませんでしたか?」


 ……うん、先輩の表情を見るにこれも、


「レア情報かー……」


 っていうか探索者シーカーさん達もっと頑張ろうよ。





  

『探索者』


迷宮攻略を専門にする冒険者、

新たな階層に挑む武闘派と、

隠し通路等の情報を売る知性派がいる。


シャーロックに言わせればどちらも努力不足。

 

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