表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ショートストーリー 闇の世界へようこそ

作者: 梅桃さくら

梅桃さくらの闇の世界に、ようこそ。


ショートホラーの連作、第三回となります。



可愛くなりたい。


この雑誌のモデルの子みたいに、


細く綺麗になりたい。


私は毎日毎日祈った。


可愛くなれますように。


痩せますように。



ある放課後、目にしたのは答え。


私の後ろに伸びた影は、


実際の私よりうんと細く


手足も長い。


これこそ私が望むスタイル!


これが私の理想!


私はこの影になりたい!!!



翌日、私は気づく。


あれ?


私、細くなってる?


手足も少し長い。


まるで昨日の影みたいに。


願いが叶ったのだ。


嬉しい。嬉しい。嬉しい。



私は街に出る。


そこにも足元に伸びる影。


当然、今の私より細い。


そしてまた私は痩せる。


影が伸びるたび、どんどん細くなる。


どんどん。



そして。


私は街に出る。


太陽は真上で夏の力を見せつけている。


私は振り返り、影をみた。


‼︎


そこに影はなかった。


真昼の太陽は影を後ろに長く伸ばさない。


!!!!!!!!!!!!!




私は影。


影が消えれば私も消える。











これも高校生の時の作品です。


昔も今も、主人公のように細くなりたい私です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ