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犬が仲間になりました。


よしっとうちゃーく。


体感時間は大体一秒くらいだけれどなっ!


周りは大きな木で囲まれていてどっちがどっちなのかわからんなっ!


んーーーーーーー……………。



こういうときは…………うん。こっちだな。きっとこっちだ。



ーーーーー大体5分後くらい。



「よっしゃー!森を抜けたぞーー!」


目の前に広がる一面の草原!吹き抜ける風!いや、本当に。






「すがすがしいぞぉぉぉぉぉぉっっぉおぉぉぉ!!!!フハハハハハハハ!!!!!!!」





ってどこだここは!ふざけんなボケェ!!



「勇者は一体どこにいるんだっ!!これじゃあ捜し出すまでに大人になっちゃうじゃないか!」



そう言えば私手ぶらだった!地図忘れたぁぁあぁぁぁああ…………。


ん?手ぶら?



「あっ………帰り用の………無いじゃん」



その時、世界がぐにゃああと歪んだような気がしました。ええ。魔王城から出るの、今回が初めてなんですよ。いやぁ。一本取られましたよ。まさかこんな落とし穴があるなんて。



「はぁーー。なんかやる気失せた。寝よ」



はぁ?勇者しるかい。魔王倒したいならそっちから来いっていうんじゃ。




ーーーーー魔王、爆睡。



ガルルルルル。


ギャオオオオオオオオ。


キルルルルルルル。



目覚ましは、魔物の鳴き声でした。

ヤダ。初体験だわっ。




「ってやかましいわ!こっちは気持ちよく寝てんだよ!挽き肉して肉屋にグラム100円で売り飛ばすぞっ!!」



魔力前回で怒鳴り散らしてみると、三匹ともビクッとして、一気に縮こまった。




「たかだか獣型の低級魔物の分際で魔王の眠りを妨げるとはいい度胸だ………。細切りにして今日の夕飯にしてくれる!!」




が、るるるるる、る、るる


ぎゃうっ………ぎゃうぅ


きる…るるる、る、る




オイコラお前ら何目をそらしてんだ!最後まで貫き通せよ!申し訳程度に威嚇っぽいことしてんだ!決意が鈍る!生き物殺すっていけないことなんだぞ!!



「ぐ………ぬ………お、お前ら一匹残らず帰れると思うなよぉぉぉぉ!!!」


とりあえず魔力全開!




……………ギャウウウウウウ!!!


あっ!熊型逃げやがった!


「おいお前待てっ!」




………………キルルルルルルル!!


だっ!鳥型まで逃げやがった!

「ちょっおまっ!!」




がっガウッ!?ガウガウガウ!!


犬だけ取り残された。逃げていく二匹を引き戻そうとしているのか、懸命に二匹の背中に吠えまくってる。



あぁ…………かわいそうだなぁ。


俯いちゃってるよ。聞こえてくる小さい鳴き声は、きっと泣き声なんだろうなぁ。


「なぁ………。犬型よ」



………………がるる。



「一緒…………行くか?」



………………わん。


これは酷い出来…………。


酷評。待ってます。

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