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君 は 本 当 に バ カ だ ね 、
その日は、家族5人で夜ごはんを食べた。
ハルヒトの病気は入院するほどの病気じゃなかったから。
「ハルちゃんも京ちゃんも大きくなったわねぇ」
母さんに会うのは半年ぶりくらいだ。
「母さん、英語ペラペラになった?」
「それがねぇ、向こうでも9割ジェスチャーで生活してきたのよぉっおほほ...」
母さんは、俺ら家族の中で飛びぬけて明るい。
そんな母さんを見て父さんはにっこりしている。
そして母さんはハルヒトを見て言った、
「ハルちゃん、これからはお母さんたちも一緒に暮らすから。」
優しい声だった。
「別にかまわないが」
椛は目が真っ赤だった。
俺もだった。
あの後病室で大泣きした僕は、俺よりハルヒトのほうがよほど大人だなぁ、と思った。
そして俺が泣き終わった後には頭をくしゃくしゃっとなでて『君は本当にバカだね』っと言ったんだ
『僕のために泣くなんて、馬鹿だ』と