表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

0-2 カラスは光物が好き? ~レディに対する暴言は危険です~

むかし、むかし、のおとぎ話。

その世界では、動物さんたちもフツーに会話をするのです。


さてさて、カラスさん達は、何を話しているのでしょう。

 むかし、むかし、あるまちからもりへとつづ一本道いっぽんみち上空じょうくうをカラスが一羽いちわんでいました。


 キラッ!


 カラスのからそそひかりにそれはかがやきをはなちます。


「カー」

なんなんだ?)

なにひかったぞ!)

 その黒目くろめんだひかりにカラスはおもわずごえげ、ひかったモノをさがよう旋回せんかいします。

なんだアレ。)

(おー、キラキラしてんじゃねえか。 ラッキー!)

「カーッ!」

(おっといけねぇ、あまりに興奮こうふんしてさけんじゃったよ。しずかにしないとほか奴等やつらつかっちゃうからな、しずかに しずかにっと・・)


 こころなかでつぶやいたカラスはくのをめ、そっとそのかがやきをはなつモノのちかくにつと、わなではないのかと警戒けいかいします。そして、すこしだけくびまわ左目ひだりめでキラリとひかるモノを凝視ぎょうししつつ右目みぎめあたりを警戒けいかいするように背後はいごながめ、ピョンピョンとななめにねながらすこしずつちかづいてきます。さらにちかくまでるとくびもたげ、もう一度いちどまわりに注意ちゅういはらよう静止せいしし、安全あんぜん確認かくにんしてからそのモノにかおちかづけました。

なんだコレ。)

まるくて、たいららで、とおってて、まわりは金色きんいろで・・・)

 ずはくちばしつついてみます。


 コンッ コンッ


ものじゃねえな。だけど、キラキラしてていいね~! うっとりするね~。)

(これかえって部屋へやかざったら、おれんち超豪華ちょうごうかになるじゃん。)

彼女かのじょ出来できるかな~。出来できるといいな~。)


 カラスはソレをパクっとくわえると、くろ羽根はねいきおいよくひろげ、あかるい大空おおぞらへとがってきました。



----その三日後みっかご、オークのえだで----

「カーカー。」

(おまえってたやつってアレか?)

「カカー、カー。」

  (そうそう、あそこにえてるやつ。)

 二羽にわのカラスがいながらえだにつかまり、そのしたやぶのぞんでいます。


 それは、先日せんじつたかられたカラスとその友達ともだちのカラスです。


「おーおー、いいじゃんいいじゃん。キラキラしているじゃん。」

「そうだろ、おたからだろ。」

「どうしてとしちゃったのよ。」

「それがさー、ついうれしくなっちゃって、いきおいよく羽根はねうごかしちゃったわけよ。そしたらさー、アレえる? あの金色きんいろのひものようなモノ。」

「あーあれね。おたからにひょろひょろっていてるやつ。」

「そ、それがね、ねてバシッっとおれたったのよ。こう、こんなかんじでこの綺麗きれいひとみにさ。」

 おたからとしたカラスが片方かたほう羽根はねでジェスチャーをなじえながらとしたとき状況じょうきょうつたえています。

「それでさ、突然とつぜんで、まばたきもぜんっっぜんわなくってさ、よくあるだろ、それでおもわず“イテッ!”ってなってとしちゃったのよ。」

「あ~あるある、かるよ~。そりゃ災難さいなんだったね。眼球がんきゅうって無防備むぼうびだし、スゲーいたいからさー。 それで? またひろえばいいじゃん。」

「それがさ、あそこのくさってさ、トゲがってさ、くびむとそのトゲがさりそうなのよ。この綺麗きれいくろひとみにさ。眼球がんきゅうって大切たいせつでしょ。それに、あしばしてもとどきそうもくってさ。」

「ふ~ん、それでじっとながめているんだ。」

「バカえ、おたからまえにしておれだまってただているだけだとおもうのか?」

「いやおもわない。」

「だろっ。」

「それで?」

だれほかやつってもらおうとおもってさ、ってたんだ。」

「ふんふん。」

「そこに丁度ちょうどネズミがとおかってさ、サーってりてっておねがいしようとしたの、そしたらさ、ソイツ、きゅうをむきしておれおそかってるんだぜ。必死ひっしげたよ。」

「ヤベーじゃん。ヤベーやつじゃん。そんなやつはなってていいの?」

「だろ、そうおもうだろ。」

「でもさ、どうしておそってたんだ?」

「それがさ、あとからよ~くおもかえしてみたんだけどさ、このまえ、ネズミがつけたチーズをおれ横取よこどりしたってはなししたじゃん。それでさ、もっとおもしてみたんだけどさ、そのおそってやつ、あのときのネズミじゃないかとおもうんだ。いや、きっとおなやつだね。はなちいさなキズがったからたしかだよ。」

「そりゃおまえわるいよ。でもさ、おまえはなしかけるまえ気付きづけよ。」

無理無理むりむり無理むりだよ。おまえさ、ネズミのかお見分みわけられる? そんなわけないよな。種族しゅぞくちがうとみんなおなかおえるだろ。」

「まー、そうわれりゃそうだな。仲間なかまかおわかってもほか奴等やつらかおはみんなおなじにえるもんな。」

「だろー。しかもソイツさー、おれがってもしたからにらみつけて、をガチガチらしてたんだぜ。ヤベーだろ。」

「おーこわ、まるでとおだな。」

「でさー、ほかのネズミがとおらないかなーってってたのよ。でもさ、一匹いっぴきなくてさ。もしかしたら、此処ここってアイツの縄張なわばりじゃねえのかってさ。」

「へー、じゃ此処ここのボスだったってこと? やっぱりソイツかなり凶暴きょうぼうなんじゃね?」

「だろうな。」

「それでいままで?」

「いやいや、そんなそんな。」

「ほー、ほかたんだ。」

「そ、うさぎ。しろやつ。」

「うさぎ? おおきすぎじゃね?」

おれもそうおもったけど、ながあしれるかなっておもってさ、一応いちおうはなしだけはしてみようかと・・」

「ふんふん。」

「うさぎはさ、ネズミとちがって一応いちおうはなしいてくれたんだ。」

「そりゃかった。それで?」

「“もしもし、そこのゆきよう純白じゅんぱく綺麗きれいなうさぎさん、おいそがしいところめてもうわけありませんが、わたしのおねがいをいていただけませんか。あなたのそのおみあしはとてもほそくてながいのであそこのやぶなかえるヤツをってしいのですが・・もし、つめくてけずらいのなら、そのながくてうつくしい前歯まえば使つかってっていただきたいのですが・・・・”って丁寧ていねいいたんだ。」

「よっ、気遣きづかいのできる紳士しんしだねー。」

「そしたら、即答そくとうことられた。しかも無下むげに。」

なんで? こんなに紳士的しんしてきいてやってるのに。」

あしろうとしたら大切たいせつあしにトゲがさりそうだし、かおれたらにトゲがさりそうだからって、さ。」

「やっぱそうか、そうだよな。」

「だからさ、おれってあげたんだ。“うさぎさんならにトゲがさってても平気へいきでしょ。最初さいしょからあかいんだから”ってさ。」

「おー、真理しんりいてるねー。」

「そしたらさ、きゅういかして、むきしておそってたんだぜ。」

「なになに? そいつもヤベーやつじゃん。いや、ヤベーやつおおすぎじゃん。」

あわててがったらさ、ソイツ、をガチガチらしておれにらつづけてたんだぜ。」

「このへん危険きけんなヤツばっかじゃん。」

「おまえけたほうがいいぜ。」


 そんなカラスたち会話かいわあかずきんのシャルマントはとおくからいていました。


 そして・・・、

 シャルマントは相棒あいぼうのザバンとそのやぶところまでけてき、くさのトゲに注意ちゅういしながらきんのチェーンのいたモノクルをしたのです。


 うえではカラスたちさわらしています。

 カー カー カカー カー カー カー カー

  (なにすんだあかいチンチクリン! そのおたからおれのだぞーーー!)

 カカー カー カー  カー カー カー カー

  (そーだそーだ、この盗人ぬすっと

 おまえみたいなガキに価値かちなんてかんねえだろ!)

 カカーカーカーカカカカー!

  (このくそガキ! おまえにはそのへんくさがお似合にあいだ!)

 カーカカ―カカカカカー カーカーカー!

あたまうえからフンらしてそのずきんに一撃いちげきらわし

てやろーかー。)

シャルマントにかって二羽にわのカラスがらしています。


 シャルマントはカラスたちをキッっとにらみつけるとなにかをつぶやいたのち地面じめんった小石こいしをいきなりけました。


 カーカーカー!  カーーーーーーー!

  (っぶねー! こいつもあぶないヤツじゃん。)

 カラスたちきながらあわててえだからち、もりほうへとってきました。




 このことふかこころきざみつけたカラスは、それからとうもの、時折ときおりひと々をおそようなりりました。・・とさ。


 これから、初夏にかけて“カラス”の子育てがはじまりますね。


 毎年、ニュースには必ず『通行人をツツク映像』が流れます。


 皆さま、どうぞお気をつけてくださいませ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ