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パンドラの匣の処理法

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

純文学と、コメディーと、恋愛が混ざった話です。

でもコメディー色強めです。


お金出すのは良いのだけど、私の死後がな〜……。捨てたくないからシュレッダー掛けるとか絶対無理だし、遺品処理の際に親に読まれたら生き返るくらい嫌だし……。いっそ棺桶に突っ込んで貰うか!! パンドラの匣として!!

んぁ? 何の話をしてるのかって? 同人誌の話だよ。夢の本、夢の本。あー君、買わなさそうだもんね。そもそも『同人誌』って分かる? あぁそれは知ってっか。知り合いで、死後も大切に保管してくれる人が居るのなら、全部まるっとお任せしちゃうんだけどね〜。

何? そんなに悩む事って……。悩むよ!! 買ってしまった宝の山の為に、『今日死ぬの辞めよう。ドブ川に飛び込むの辞めよう』と思うくらいには!!


ご友人から受け取った宝の山を抱えて帰っていたら、古書街で知り合いに出会った。彼は小脇に抱えた紙袋を一瞥し、罰の悪そうな私の顔を見るなり、黙って最寄りの喫茶店へと連れ飲んだ。

どうやら普段の私の表情とは天と地ほどの差があったらしい。気になった事があれば、とりあえず聞く。まーご立派な事で。

「で、受け取ったと」

「そっ。あん子が集めていた、ちょっと際どい(?)宝の山達。あぁこら、涼しい顔してパンドラの匣を開けない。特に君は顔を顰めてしまうから」

案内された小さなソファは私一人が座るのに十分過ぎて、同人誌を置くことが出来なかった。仕方なくテーブルの横の荷物置きに入れていたら、私の目を盗んで袋に手が伸びる。

こん子は本当に!! あん子の事になると理性平気で吹き飛ばすんだから!! そのヤンデレ紛いな愛情、どうにか制御せんかい!!

「そんなにか」

「お前、クールな也して好奇心の塊よな。今度から『パンドラ』って呼ぶぞ」

不服そうに此方を睨み、中身を確認させろと訴えて来るがそれに怯む私じゃない。同様にガン飛ばして睨みを利かす。こうなりゃ此方も奥の手だ。

「あの子が死んでも守りたかった外面だ。アンタにだって明かしはしないよ」

そう言うと不服そうな顔をしながらも、パンドラの匣に手を伸ばす事はしなかった。

「単純に腹立つ。頼んでくれればきちんと保管してやったのに。金庫の中に入れて、俺さえも開けられないように鍵を焼却炉に突っ込むのに。……そんなに信用ないか?」

「いや、今見ようとしてたよね? ……好きだからこそ隠して置きたい一面だってあんのさ。それは恋愛とはまた違った感情じゃないと駄目だ」

此奴にとっては、ある種の裏切り行為なのかも知れない。誰よりも一番でありたい女が、自分以外の誰かを頼るのがきっと許せないんだ。まぁ渡さないけど。

「彼奴がR18のエロ、グロを所持しても引きはしねーわ。周りに迷惑かけてねぇだけで、十二分に真っ当だろうが」


はっ? 何? カレシ君に渡すのはどうかって? ヤダよ!! 絶対ヤダ!! 乙女心を少しだけ理解して貰おうか……!!

死後の同人誌の扱いに困りかねてます。

シュレッダー嫌だし、転売凄く嫌だし、親に読まれたら死後生き返るレベルだし。

何時か書こうと思って出来た話がこうなりました。


同人誌を度々『パンドラの匣』呼ばわりしているのは、人によっては地雷になりかねないジャンルだったから。

皆様の地雷源を浮かべながら、お読み下さい。


つまり、彼氏にも地雷になると踏んでます。

故に彼女ちゃんと主人公ちゃんは全力で隠そうとしてます。


でも彼からしたらヤンデレ軽く入ってるので、大変不服。

んな事ぐらいで引かないわ。という話です。


それでも嫌なもんは嫌だし、綺麗に繕った自分でいたいから拒絶してます。

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