47「サクラの冒険者登録」の巻
「……では、サクラ様の冒険者登録と、カフェラテ・モブへの編入手続きを並行して進めさせて頂きます。登録名は『サクラ・デラ・キュリオス』様で宜しいですね?」
ギルド受付係のお姉さん(大きな丸いメガネ)は、冒険者小隊カフェラテ・モブの小隊長であるオレに確認した。20代前半くらいのお姉さん(メイドさんみたいな制服)は、ニコニコ微笑みながら話しかけてくれるので、この街の男性冒険者全員の憧れの的である。
当然、オレもファンの一人だ。
現在、オレはサクラを連れてイヤメテの街のギルドに来ているところだ。カフェルは自由行動ということで、今日はラッテと誘い合わせて繁華街に出かけている。
「は、はい!それでお願いします!」
美人でおしとやかな年上の女性に弱いオレは、しゃっちょこばりながら応える。お姉さん(優しくて子供好きなタイプ)は、そんなオレに微笑みながら説明を続けた。
「……手続き上、前科がないかどうかを調べさせていただきまして、それから審査に入らせて頂きます。まあ、よっぽどのことがなければ審査は通りますから、ご安心ください」
優しく微笑みかけながら語りかけてくれるお姉さん(子供からも好かれるタイプ)に、ですよねぇ…とデレデレ応えるオレ。
ギルド所属の冒険者小隊であるカフェラテ・モブは、メンバーが増えた場合には、きちんとギルドに報告しなければならない。
つまり、サクラを冒険者としてギルド登録するとともに、我が小隊のパーティーメンバーとしてギルドに届け出をしなくてはならないのだ。
まあ、『冒険者』は非常に自由度の高い職業なので、よっぽどのことがなければ、審査から落ちるということはない。
いくら古代の悪神でも、街に入ってわずか一晩で当局に目をつけられる程、マヌケではないだろう……
続く…
好きなお姉さんは、『ゴッチャのお姉さん』です。




