33「美少女限界チラリズム」の巻
「……なんだか不安になる。こんなんじゃ、わたし町中歩けないよぉ……」
女戦士カフェルが、自分が今着ている『衣服』を見ながら恥ずかしげにつぶやいた。女戦士が今着ている服は、この町に入った時に幼なじみの魔女っ子ラッテ(只今実家に帰省中)にプレゼントされたワンピースだった。女性の体の曲線を美しく引き立てるようにデザインされたそのワンピースは、女戦士の引き締まった若々しい身体によく似合っている。
ただし、そのワンピースは『半透明の素材』で出来ていて、しかも『ミニスカートのキャミソール型』だった。
……つまり『何も隠せないワンピース』だった。
「……いいじゃない、可愛いしよく似合ってるわ」
『サキュバス』にして『古代の悪神』たる女魔術師(久々に本領発揮)が自分の隣に立つ女戦士(着てる服で性格変わるタイプ)を見て、優しく微笑んだ。
女魔術師の格好も女戦士とお揃いのワンピースだったが、こちらは最初からなにも隠そうとはしない。自慢のツンと上向きFカップの胸を張り、『……見たければ見れば?』という堂々たる態度で集まった男どもの熱い視線を釘付けにしている。
二人の傍らの公園の木に立てかけられたピンク色の立て看板には、
『ナント19歳!!美少女限界チラリズム(笑)!投げ銭すればするほど『見えちゃう』かも、ナニかが!!』
と書かれてある(当然、女魔術師筆)。
四半刻(約30分)ほど前……。
「下賤なスライム共の『シミ付きニオイ付き革鎧』を着たままで人通りの多い町中を歩くのは『非常識』だとは思わない?……町の人達に『不愉快な思い』をさせちゃダメよね?『いい子な女戦士』なら『当然』そう思うわよね?……ね?そうよね?」
と、女魔術師(表裏比興の者)から猫なで声で言われて、その勢いに流された女戦士(流れ流される子…)は、公園のトイレ内で無理矢理に女魔術師に着替えさせられ……
……そして、現在に至る。
女魔術師と女戦士の周囲には、大勢の好色な男達(美と愛の神の信奉者達)が町中から集まっていた。
「へぇぇ(⤴)、『美少女限界チラリズム』ぅ?なんなの?一体なんなのかな??聞いたことある?『美少女限界チラリズム』って?しかも、『見えちゃう』って??なぁにがぁ(⤴)??」
「イヤっ!分かんない!見てみなきゃ分かんない!とりあえず『見てみなきゃあ!』分かんない!」
と、口々にわざとらしく言い合いながら、続々と集まってくる野次馬達(神心会会員並の連絡網)。
その全員が、これから始まる出来事に期待に胸躍らせてギラギラと瞳を輝かせている。
この町の治安を守る役人達(もうすぐ定時)ですら、
「……まだ何も始まってもいないうちから『みんなの楽しみ』を取り締まるのはイカンよ!逆に!!」
「ああそうだ!イカンよ!!非常にけしからん!!」
と鼻の下を伸ばしながら、血走った目で女魔術師と女戦士の胸元(二人合わせて戦闘力200超)を凝視していた。
……この町の治安大丈夫か。
続く…
好きな投げ銭は『ぜになげ』です。




