3「くっ、…殺せ」ってほんとに言う女戦士の巻
「くっ、…殺せ」
幼なじみの女戦士(19歳)が、あえぎ声の中から絞り出すような声を発した。
ダンジョンの冷たい床の上に体を横たえた彼女は、息も絶え絶えに荒い息をつく。
無骨な革鎧の隙間から見える上気した桃色の肌が、女戦士の流した汗でぐっしょりと濡れていた。
「いやっ、…ヤメてっ!触らないでよッ!…たすけて、…おかあさあぁんっ!!」
幼なじみの女魔術師も、か細い体をねじりながら必死に抵抗する。
15歳の誕生日を迎えたばかりの彼女に対してさえ、 『敵』は容赦することなく欲望のままにその食指を伸ばしていく。
『敵』はすでに人の心を喪っていた。
「…ふっふっふ。逃げても構わんぞ。従順すぎる獲物より、活きのいい獲物の方が楽しめる…。
ま、どのように足掻こうが、この閉ざされたダンジョンの中ではこの私から逃れられはせんがなぁ!」
『敵』はオレ(17歳)の幼なじみの女の子達を凌辱しながら、サディスティックな笑い声を上げた。
“光魔術”の【光縛】で壁に括り付けられているオレには、手も足も出せない。光学迷彩がかけられた不可視の鎖がオレの手首と足首を一緒に締め上げ、オレの体を壁に縫い付けている。
オレは黙って目の前の光景を見ているだけだ。
それしか、できない!
「さぁ、私の手の中で息絶えるがいい!」
『敵』は楽しそうに宣言した。
しかし、言葉とは裏腹に、『敵』は捕らえた女の子達を開放する素振りを見せない。いつまでもネチネチと責め苛み続けている。
『敵』の褐色の肌には興奮で血がめぐり、欲望で頬が上気している。
そして、その瞳には自らの内面的な衝動を映し出すかのように紫色の炎を滾らせていた。
続く…
好きな桃色は『桃色吐息』です。