21「ラッテの生まれ故郷の町での休暇」の巻
オレ達『カフェラテ・モブ』のメンバーは、クッコロ洞窟での冒険を一旦切り上げ、装備を補充するために近くの町まで戻ることにした。
クッコロ洞窟にほど近い『イヤメテ』の町は、女魔術師ラッテの生まれ故郷でもある。
ラッテは地元の町に辿り着いた途端にはしゃぎ出し、普段よりもいっそう元気になった。
そして、ラッテは地元の町の行きつけの服屋から、スライムに下着を溶かされたカフェルのために、いつの間にか着替えを買ってきていた。
流石に、ラッテの地元なだけあって動きが早い。
「しばらくは、これを着といたらいいよっ!」
小さな女魔術師はそう言って、女戦士に新品の下着と衣服をプレゼントした。ダンジョンの中で少し虐めすぎたお詫びだそうだ。
女戦士本人は、なにも気にしてはいなかったのだが、有り難く女魔術師からのプレゼントを受け取っていた。
「そんじゃっ!わたくし一旦、実家帰らせてもらいまっすっ!」
ラッテはオレ達にピースして、小さな赤い唇の端から小さな舌を出した。
この町に立ち寄るときはラッテはいつも実家に立ち寄るので、オレとカフェルからしたら慣れたものである。
ラッテとはもう長い付き合いになるが、実家の場所はまだ教えてもらってはいない。おそらく、こっ恥ずかしいのだろう。
旅から旅の冒険者は、めったに親に会えない。
女魔術師ラッテは、15歳になったばかりとは言え、たまには親に甘えたいこともあるのだろう。
オレとカフェルは、ラッテに何も聞かずに送り出してやることにした。
「あとは頼んだよっ、サクラちゃんっ!」
元気にそう言ってサクラに手を振った後、オレの幼なじみの小さな女魔術師は、イヤメテの町の実家へと帰っていった。
続く…
好きなプレゼントは『キリンが逆立ちしたピアス』です。




