11「こんごとも よろしく」の巻
「【サクラ・デラ・キュリオス】と言います。魔弾の射手です。今後ともよろしく…」
艶やかに、その女魔術師(細身グラマー)はオレ達パーティーメンバーに向かって微笑んだ。
「こちらこそ、よろしく。【BT・カフェル】だ!戦士をやっている!」
元気よく女戦士が手を差し伸べる。
その握手に応じながら、
「…あなた力がつよいのね」
と、サクラと名乗る女魔術師(鳩胸Fカップ)は微笑む。
あっ、すまない!と慌てて手を話す女戦士(お椀型Gカップ)。
「カフェルちゃんの握手で拳を潰されないなんてすごいよ、即戦力だよっ」
と、喜びの声を上げる小さい方の女魔術師(成長途中のAカップ。成長性:E)は、小さな手を上げて元気に自己紹介をした。
「【モカ・ラッテ】ですっ。探知が得意な魔術師ですっ。こんごともよろしくっ」
小さな指で作ったピースサインを目の前にかざしながら、ラッテはウィンクをする。
舌足らずな声でサクラの口調のマネをして、少し恥ずかしげに小さな唇の端から小さな舌を出している。アラ、カワイイ。
「…あなたは?」
サクラを名乗る女魔術師がすっとぼけながらオレに聞いてきた。こいつ知ってるくせに……
「……【モービウス・デルトロ・バブルポップ】です。マッパーやってます。一応【地図士】の資格持ちで、一応このパーティーの小隊長です。
……今後とも宜しく」
死んだような目でサクラに会釈をするオレ。
この魔女の正体をパーティーで知っているのは唯一オレだけだ。
「女の子が増えてくれてうれしいっ!でも小隊長からのパワハラやセクハラやモラハラに気を付けて、なんかあったらすぐ言ってねっ」
ラッテが両手でサクラの手を握手して上下にぶんぶん振りながら余計なことを言う。モラハラはおまえらだ。
「力を合わせてガンバって行こう!」
女戦士が握手する女魔術師二人の手の上にやんわりと自分の手を重ねて高校球児のように音頭を取る。
女魔術師二人は声を揃えて、オーッ!っと応えた。
―――そしてオレは、死んだような目で、目の前の仲間達の熱い光景を見ていた。
続く…
好きなガンナーは『リップヴァーン中尉』です。




