隣りの席の横尾くんに彼女ができないので私は、
私の隣りの席に座る横尾くん。彼には恋人がいない。彼はいつも私にこう言うのだ。自分は彼女をつくれないのではなく、つくらないだけだと。そんな彼は今日も頼んでもいないのに、ぺらぺらと上機嫌に喋りかけてくる。
※カクヨムにも掲載しています
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春
横尾くんは語る、彼女をつくれないのではなくつくらないだけだと
2021/01/19 17:00
横尾くんは語る、珈琲にミルクを足さない女は地雷だと
2021/01/20 07:00
横尾くんは語る、私は意外に自己主張が強いところがあると
2021/01/20 17:00
横尾くんは語る、雨の日に折り畳み傘を使う人は部屋が汚いと
2021/01/21 07:00
横尾くんは知る、恋人が一番好きな相手とは限らないと
2021/01/21 17:00
横尾くんは語る、恋と旅は似ていると
2021/01/22 07:00
横尾くんは語る、猫好きの女は流されやすい性格をしていると
2021/01/22 17:00
横尾くんは語る、目玉焼きに醤油をかける人間には二種類いると
2021/01/23 07:00
横尾くんは語る、両親のどちらかが嘘をついていると
2021/01/23 17:00
美咲は主張する、横尾くんは私に惚れていると
2021/01/24 07:00
横尾くんは語る、毎日人は夢を見ると
2021/01/24 17:00
横尾くんは語る、男は初恋を忘れられないと
2021/01/25 07:00
横尾くんは語る、私は本当は右利きなんじゃないかと
2021/01/25 17:00
横尾くんは語る、異星人とのコミュニケーションは疲れると
2021/01/26 07:00
(改)
青山くんは喋る、べつにいないならいないでいいと
2021/01/26 17:00
横尾くんは語る、運命の相手はときに聡明ではないと
2021/01/27 07:00
横尾くんは語る、悲観的な人ほど長生きをすると
2021/01/27 17:00
横尾くんは語る、友人がいなければ生きる意味を失うと
2021/01/28 07:00
横尾くんは語る、全然期待していないと
2021/01/28 17:00
横尾くんは走る、春の終わりと
2021/01/29 07:00
(改)
夏
横尾くんは語る、名古屋で生まれたかったと
2021/01/30 07:00
横尾くんは語る、手伝いたいと
2021/01/31 07:00
横尾くんは語る、気が合わない奴と趣味が合うと
2021/02/01 07:00
横尾くんは語る、アウストラロピテクスに箸の使い方を教えるほど寛大ではないと
2021/02/02 07:00
青山くんは喋る、夏が始まると
2021/02/03 07:00
横尾くんは語る、私の前にも後ろにもいたくないと
2021/02/04 07:00
横尾くんは語る、地球の反対側に行く予定ならば話はべつだと
2021/02/05 07:00
横尾くんは断る、別の方との幸せを願っておりますと
2021/02/06 07:00
横尾くんは語る、夢中になるという意味もあると
2021/02/07 07:00
鈴井さんは嘲る、夏って嫌いだと
2021/02/08 07:00
横尾くんは語る、地球が生んだ熱水を身体が求めていると
2021/02/09 07:00
渡辺さんは贈る、疲れが溜まっている時はクエン酸がいいらしいと
2021/02/10 07:00
横尾くんは語る、人を惹きつける秘密がそこには隠されているんじゃないかと
2021/02/11 07:00
横尾くんは語る、胃が痛くなってきたと
2021/02/12 07:00
青山くんは喋る、似た者同士なのかもねと
2021/02/14 19:16
横尾くんは語る、舌を何度も出し入れしているととても喉が渇くと
2021/02/13 07:00
横尾くんは語る、時々そのことを忘れそうになると
2021/02/14 07:00
美咲は主張する、他人事じゃないからねと
2021/02/15 07:00
横尾くんは語る、そして今年はと
2021/02/16 07:00
横尾くんは蹴る、夏の終わりと
2021/02/17 07:00
秋
横尾くんは語る、今の席が気に入っていたのにと
2021/02/18 07:00
私は振りかえる、あれはお互いの名前を初めて知った日のこと
2021/02/19 07:00
渡辺さんは贈る、天使のように優しい言葉だけを
2021/02/20 07:00
静は探ってくる、まだ引退していないのかと
2021/02/21 07:00
青山くんは喋る、秋が始まると
2021/02/22 07:00
私は振りかえる、あれは馬鹿が風邪をひいた日のこと
2021/02/23 07:00
木下くんは蹲る、帰れないんだと
2021/02/24 07:00
美咲は主張する、私は横尾くんのことを探していると
2021/02/25 07:00
鈴井さんは嘲る、他に好きな人ができちゃったからと
2021/02/26 07:00
横尾くんは語る、抹茶アイスの緑色はお茶葉の色ではないと
2021/02/27 07:00
私は振りかえる、それは小さな嘘をついた時のこと
2021/02/28 07:00
静は探ってくる、お土産はなにがあるのかと
2021/03/01 07:00
藤森は謝罪する、信頼している理由がわかったと
2021/03/02 07:00
私は振りかえる、あれは美咲にまだ彼氏がいなかった日のこと
2021/03/03 07:00
青山くんは喋る、なんとなくそんな気がしてたと
2021/03/04 07:00
横尾くんは競る、分の悪い賭けを
2021/03/05 07:00
渡辺さんは奢る、アイスロイヤルミルクティーを
2021/03/06 07:00
美咲は主張する、青山くんは私に惹かれていると
2021/03/07 07:00
(改)
横尾くんは踊る、ここは大海に沈み行く運命の豪華客船の上じゃないけれど
2021/03/08 07:00
横尾くんに語る、秋の終わりを
2021/03/09 07:00
冬
美咲は主張する、今度なんか奢れと
2021/03/10 07:00
横尾くんは語る、こちらこそよろしくと
2021/03/11 07:00
鈴井さんは嘲る、もう時間がないと
2021/03/12 07:00
横尾くんは語る、トナカイの方に気をかけるのかと
2021/03/13 07:00
高橋くんは誇る、だから言ったろと
2021/03/14 07:00
横尾くんは語る、昔は好きだったと
2021/03/15 07:00
静は探ってくる、そんなの前から持ってたっけと
2021/03/16 07:00
横尾くんは語る、願いたいことがあったんだと
2021/03/17 07:00
木下くんは蹲る、振られたと
2021/03/18 07:00
横尾くんは語る、おかえりと
2021/03/19 07:00
渡辺くんは贈る、遠回りをした激励を
2021/03/20 07:00
横尾くんは語る、余計なお世話かもしれないけどねと
2021/03/21 07:00
藤森は感謝する、もしいなかったらと
2021/03/22 07:00
横尾くんは語る、もう隣り同士じゃなくなっていると
2021/03/23 07:00
青山くんは喋る、冬って嫌いだと
2021/03/24 07:00
横尾くんは語る、どうしてと
2021/03/25 07:00
横尾くんは語る、変化があったと思うかと
2021/03/26 07:00
横尾くんは語る、選ぶことはできると
2021/03/27 07:00
横尾くんと語る、冬の終わりを
2021/03/28 07:00
隣りの席の横尾くんに彼女ができないので私は、
2021/03/29 07:00