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第90話「村~フェイト~」

▼クエストクリア報酬

 称号:まっしろなみちにひかりさすもの

 アイテム:飛空艇・空母エヴァンジェリン

 アイテム:機動戦機ノア2号

 アイテム:機動戦機ノア3号


「何ゲーだよこれ……」

「あえて言うならロマンゲー?」

 旧飛空艇ノアの5倍ほどデカかった、主に横に。

 ヒメはサキの問答に対して一考してから回答した。それら成功報酬を【ポケットカプセル】なるものに入れて持ち運ぶことにする。

 

 ちょっと時間を空けて船内での一幕。

「何じゃと!? 今の装備全部初期状態にする!?」

「うん、次の街で新しく得た装備で冒険したいなーって」

「ま、まぁおぬしのプレイスタイルにケチをつける気はないが……」

「それに、この道はもう通った道な気がするんだ。新しい道を行くには重荷なんだよ」

「じゃあその装備僕にちょうだい!」

 すると横には蒼葉という少年が居た、どうやら後をついてきたらしい。

「蒼葉君……たしか【達観者達スペクタウルズ】の面々だったんじゃ? ショタっ子ちゃん」

「うん。お姉ちゃんたち、面白そうだから。抜けた!」

「……おいおいマジかよ」

「てわけでギルドに入れて!」

 満面の笑みである。

「……仕方ない。良いよ、ついてきたければ勝手にしなさい」

「やったー!」


▼【放課後クラブ】に蒼葉が仲間になりました!


 そして豪華客船ミルヴォワールは港についた。



 その後、陸地を徒歩で歩く。一応道はあったので、その道を歩きながらサキ、ヒメ、エンペラー、蒼葉は喋る。

「徒歩か飛空艇・空母しかないなんて……」

「自転車が欲しいな、これじゃ徒歩か新幹線のどっちかしか選択肢がないっていう……」

「まあ急ぐ旅でもないしな、のんびり行こうぜ」

「散歩は良いねぇ~」

 のほほんとした青空に雲が流れる……。


 戦艦タートル船内、現在の【アシアー大陸】から。閉鎖されていたプレイヤーにとっては新大陸、【リュビアー大陸】が開通された。時の都『京』の陸路と、豪華客船ミルヴォワールの海路の二択の道が開通される形となった。人によってはかなり首を長くして待っていたのかもしれない。その朗報はなだらかに広まり、未知の新大陸として冒険者達の心を躍らせてゆく。ダムの水を開けた時のような勢いか、はたまた世界樹『シスターエデン』のように枝分れするように根元が広がってゆく感覚だ。

 天上院咲よりも足が速い人も遅い人ももちろんいる、サキは「速い人いいな~」とか思いながらやはり自分のペースを崩さない。皆、思い思いに進んでいった。今回の海上戦のようなエリアクエストの時はまた皆集まってくれるのかな~? とか思いながらそれぞれの旅路を見送る。

 今度エリアイベントが発生する時は、前もって開催時間を予告した方が面白いかもな。と思ったのは天上院姫である。

 自分たちが【最前線攻略組】なのを思い出したサキは、後から来る人達を【鷹の目】で観ながらのほほんと、新大陸で昼寝っぽい感じで横になっていた。


 そんな中、木にリンゴが成っているのを発見した。

「お、珍しいな【世界樹のリンゴ】だ。食べるとHPとMPが1だけ増えるレアアイテムだ」

「回復じゃなくて体力とかの上限が上がるの?」

「うぬ、1だけだがな。記念品や旅行先のお土産みたいな感じのレア度だ、食ってみろ。これは美味いぞ」

「うん、あむ。シャリシャリ」

「どうだ?」

「うん、美味しい。とっても」

「そうか、そいつは良かった」

 ギュイーン! と効果音が鳴りサキのHPとMPが1づつ上がった。

 そんな事をしていたら、新たな村が見えてきた。


 英霊達の住む杖の村『フェイト』。

 ナイル川が流れる、陸地の横の小さな町。地図にも載って無かった新しい場所だ。ここには神話や伝説などで書かれる英霊などがすんでるらしい。召喚士、シャーマン、が喜びそうな場所だ。


 サキ達はその村にある転移門を登録して、【最前線攻略組】からいったん距離を置き。始まりの街『ライデン』に戻ってみないかという提案が採用され、懐かしの始まりの街に戻ってみる事にした。

 サキは装備を初期状態に戻し、そして転移門をくぐって始まりの街『ライデン』に戻ってみた。

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