第82話「防衛戦~援軍~」
東西南北4方からボスモンスターが出現し、豪華客船ミルヴォワールは囲まれた。
「そ……そんな」
サキは絶望の淵に叩き落とされる感情にいたっていたが。その時。
……東方向のデブリポイズン・ギドラドラゴンが【後ろから砲撃を受けた】。
『豪華客船ミルヴォワールよ! こちら援軍、援軍が来たぞー!』
「マジか!? 雲の王国ピュリアから援軍が来たぞー!」
「飛空艇に乗ってる!」
『数は1000人! ギルドランクは最高でCランクだが、数で押し切ってやるぜー!』
「わー凄い! 160機の飛空艇ですよ、物凄い数です」
「てわけで! 東のドラゴンは! 全部任せろー!」
『うおぉおおおー! 全軍突撃―!』
『わあぁあああああああああああ!』
「さぁ! 第二ラウンドの始まりだぜー!」
サキは一端エンペラーの機動戦機の肩に乗り。状況を把握する。
「てことはー北ドラゴンはHP半分で、東ドラゴンは援軍に任せて、残りの南と西は……」
無線から声が因縁深い声が響く。揺るぎない意志と共に目が執念深く光っていた。
『南は私がやる。この湘南桃花が! 南の皇帝は私よ、誰であろうと譲れない!』
サキは桃花の心の叫びを聞いて驚愕していた。
「【非理法権天】が動くぞー! 皆援護しろー!」
天上院咲が王の号令のように叫び指示する。
『じゃあ私達【放課後クラブ】と【四重奏】はこのまま北ドラゴンを叩く! 残りのCとDランクは西ドラゴンをお願い!』
このクエストに参加する全ての人々の勇気ある怒号が響いた。
『うおっしゃああぁあああああああああああ!』
こういう時、誰が指揮を取るのかが疑問に思っていた。天上院姫だったが、やはり流石私の妹だ。と思っていた。
サキは目の前の北ドラゴン。デブリポイズン・ギドラドラゴンに集中する。
「皆、こいつを倒すわよ! こいつを倒せば他のドラゴンの所へ行ける!」
【放課後クラブ】と【四重奏】は声を重ねて言う。
『おう!』
と、言った所で。北のドラゴン、デブリポイズン・ギドラドラゴンはどす黒い闇を包み込み、黒炎を纏い、変形して進化した。第二形態である。
「ギジャアアアア!」
だがサキはひるまなかった。
「なめるなあぁあ!」




