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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第3章「豪華客船ミルヴォワール」西暦2034年6月21日

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第78話「防衛戦~伝家の宝刀~」

 第3階層、天光満つる処から5人の影が見えた。Sランクギルド【最果ての軍勢】のトップ5が並び立つ。

「観ろ……最果ての5帝だ……」

「もしかして、彼らの栄光が観れるのか? この目で」

「あ、ありのまま言うぜ。俺が攻撃しようと思っていたら、その時には【最果ての5帝】の攻撃は終わっていた……」

「た……助けられた……」

 彼らは、最強無敵の名を欲しいままにし。その果てに行きつくところに彼らは君臨すると言われているほどデタラメな強さを誇っていると耳にする。最果ての5帝は、通話で各班に伝達する。

 ある男は力強く。

「陣形は整ったな、では反撃に転じよう」

 ある女は賢く。

「やれやれ、いきなり魔法障壁を突破されましたね」

 ある男は均衡を保ち。

「さて、伝家の宝刀はいつ抜くべきか」

 ある女は神様に祈りながら。

「やぁっと遊べる~ギザ嬉しす~!」

 ある男は秘匿的に。

「あのドラゴンは頭が3つあるな」

 そして合唱する、デブリポイズン・ギドラドラゴンに向けて。

「「「「「我ら。個にて最強、束ねて無敵。最果ての地にて君臨する皇帝。【最果ての軍勢】ここに在り」」」」」

 次の瞬間、5人の皇帝は片手を船に添えて。5人合わせた衝撃波が豪華客船ミルヴォワールに響き渡る。響き渡った衝撃波は、敵エネミーのみを正確に吹き飛ばし。豪華客船内にはゾンビ1匹居なくなった。

「さて、これからどうする? 共闘か、敵対か」

「うちらの班同士で競争でもする? キル数勝負」

「そんな余裕は無いだろ、レベルだってこのクエストの為に弱体化してるし」

「あぁ、猫ちゃん撫でたす!」

「さっさと終わらせようぜ。このクエスト」

 そんな中、1人の男から通話が入る。

『5帝様がた、ここは我々にお任せを』

 強化班1位バイタルは通話を通す。相手は【最果ての軍勢】の名前の無い下っ端も下っ端であった。

「解った、まずはお前らだけで何とかやってみろ。俺達誰か一人でも出たら、あのドラゴンはワンパンチで終わってしまう」

『は! 解りました……!』

 通話が途切れる、そうして彼ら最果ての5帝は。第3階層の豪華客船の船の中へ消えていった。



 どうやら、【最果ての軍勢】は【最果てのしたっぱ達】をこの戦で投入することに決まったようだ。

 天上院姫は彼らの行動を注視していたが、逆に安堵していた。「よかった、一瞬で終わらずに」と自分の気苦労に対して胸を撫でおろしていた。

 そしてサキは。とりあえずジェットブーツを使い海上を滑りながら、ゾンビの群れの中へソロで入って行った。どうやら本体であるデブリポイズン・ギドラドラゴンへの攻撃に向かったようだ。ゾンビの大津波にジェットブーツで乗りながら、他の冒険者達の後へ続く。

 ヒメは周りでゾンビ達と悪戦苦闘している冒険者たちをみながら呟く。

「はてさて、どうなる事やら~」

 余談だが、【最果てのしたっぱ達】はこのクエストのギルド全員を合わせた時には、ギルドランクAに相当する。

 どこかのラスボスを倒せた勇者のみ入れる【最果ての軍勢】、英雄1年生は全員【最果てのしたっぱ達】に該当する。あのギルドランクA【四重奏しじゅうそう】も例外には漏れなかった。

 まさに、次元が違っていた。

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