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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第3章「豪華客船ミルヴォワール」西暦2034年6月21日

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第77話「防衛戦~ゾンビの雨~」

 定義確認【最前線攻略組】とは。

 のんびり遊びたい人達とは違い、未知未開の地を己の足で突き進みたい勇猛果敢なバカっぽい人達である。主に地図も案内役も光もない、旅人を補佐したいという想いがあれば誰でも成れる。この世界、このゲームに負けたくないという負けず嫌いな人達も集まってくる。その進行路は困難を極め、脱線道草暴走混乱など日常茶飯事である。でも上手くハマれば、ヒーローぽい扱いをされる。体力と根性と忍耐と適当さが求められる。時計も羅針盤もコンパスも重力もあてにならない。ただ、のんびり最前線で生産職をする人も居るので中々侮れない。以上の事を踏まえ【最前線攻略組】とは夢とロマンと冒険が大好きな人じゃないと中々地に足付かないめんどくさい人達である。


「ゾンビが来たぞー!」

「て言っても、まだあんなに遠いじゃん」

「船も高いし登って来れないでしょう」

 そう言うと、毒々しいドラゴンが海中から上がり翼を広げ浮遊してきた。

「何だあれ? みたことないドラゴンだ!」

「あれがこのエリアのボスか!」

 見ているとプレイヤー達にボスモンスターの情報がステータスとして表示される。


 【デブリポイズン・ギドラドラゴン】

 属性:毒・ドラゴン

 

「情報はこれだけか!」

「戦ってみれば解るってことだろ!」

「ガトリングガン喰らえ喰らえ喰らえー!」

 皮膚が固くて。効いているのかいないのかよくわからない微動をしたデブリポイズン・ギドラドラゴンは咆哮を発する。

「ギュウオオオオオオオオオオ!」

 途端に全体に衝撃波。魔術師系の職業だった人たちが作っていた船への多重魔法障壁が粉々に砕け散る。その衝撃波だけで何人かのプレイヤーが後ろへ吹き飛んだ。ダメージこそなかったが凄まじい咆哮である。

 続いて、その衝撃波で海の波が高波となって押し寄せてくる。否、【ゾンビの高波】だった。

「えェえええぇええええ!?」

「嘘でしょおおおおぉお!?」

 豪華客船の倍ほどもあるゾンビの高波が、空から落下してきた。

 ドバシャーン! と水しぶきもといゾンビしぶきを浴びせられ。いきなりゾンビ達が走りながら船内に侵入する。

「まずい! 船内には生産職も居るんだぞ!」

「突破されるの速すぎいィー!」

「皆! 応戦しろー!」

「ぎゃー毒状態になったー」

「回復! 回復!」

 続いてドラゴンが、キュっと重力を右腕に集中させ。まるで磁石のように吸い付かせて巨大な球を作る。作った【ゾンビ球】を天空へと投げ。豪華客船ミルヴォワールに【ゾンビの雨】を降らせる。

「ふざけんなぁあー!」

「ちくしょー! やっぱ来なきゃよかったー!」

「ガトリングガンを上空に撃て撃て撃て撃てー!」

 ゾンビ達を空中で倒しても体内の毒の雨は確実にプレイヤー達を毒状態へと追い込んだ。


 天上院咲は準備運動をしている、1・2の3でストレッチだ。毒の雨を食らって毒状態になるサキ。結構な場数を踏んだので、これくらいの困難ならへっちゃらな顔をしているのだが。毒状態はやっぱり困る。

「あ、やっぱ毒状態はまずいよね?」

「普通の毒ではないぞ、猛毒だ。一定時間が経過するごとに倍化して毒がHPを削る」

「あらら~うちら薬とか持ってたっけ?」

「まあ、最初だからわしのをやろう。次からは喰らうなよ」

「おーけー。念波もネオ・フェザーソードもミラーシールドもあるし、大丈夫っしょ」

 言うとヒメは解毒ポーションをサキに飲ませて、ジェットブーツで空高く舞い上がり。【ゾンビ雨】を天空ごと切り裂いた。

 空は晴れ、太陽を輝かせながらサキは言う。

「さぁ、開戦よ!」

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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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