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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
EX第11章「四獣王ジゲンドン討伐攻略戦②」西暦2037年11月14日

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第734話「起・あれ?」

 ……、あれ? っと思って、天上院姫はVR機『テンジョウ2』を頭と手から外し、ログアウトした。


 現実世界。

「あれ? ……頭痛により昼寝が出来ない……肩こりかな? 睡眠不足かな? わかんない……。頭痛に効く薬も飲んだ、なのに痛い、というか目が覚めて覚醒したような不眠状態になる」

 危なっかしいので姫はVR機械を電源オフにし。遠くに置き、数日様子を見ようかと検討している……。

 

 姫の違和感に隣に居る咲は答える。

「あれ? ファンタジー世界の生理現象は治ったんでしょ? なら眠れるはずじゃん」

「そうなんだけど、VR空間、亜空間歴にログインしただけで何か脳だけが覚醒した感じになって眠れなかったんだ。〈エレキフィールド〉の状況下だったのかな?」


 5ターンの間、場の状態を『エレキフィールド』にする。ひこうタイプや特性『ふゆう』などではない地面にいるすべてのポケモンは、『ねむり』『あくび』状態にならず、またでんきタイプの技の威力が1.3倍になる。効果だったはずだ。


「嘘つきには戻れないとか、全部現実として実現してしまうとか、そういうのが発動している……?」

「ん~、もしそうだとしても今までの感じからしたらちゃんとコントロール出来るはず何だけどな……てかPC消してる状況下でログインしているような状態異常って何? どういう状況?」

 何かがおかしい事は確かだった。


 とりあえず、PCでメモ書きしながら今までの状態異常を洗い出す。

「とりあえず、今まで安眠できてた状況下だけでもおさらいしておこうか。まずVR機を使ってインターネットにログインすると、眠れなくなると」

「中世ヨーロッパ風の世界観でも眠れて、幻想郷ではよく眠れてた、ピクファンの時期もまあ眠れてたはずだよ? 眠れなくなったのは本当に仮想空間・今の多想空間に入ってからとなる、その期間はだいぶ長い」


 まず、過去なのか未来なのか、電脳空間なのか太陽下なのかで、状況は変わってくる。

「確かオンラインの世界は昼も夜も無い、とか映画で言ってたね」

「とりあえず、今使ってるVR機の定義を確認しないことには何とも……」


 ということで改めてVR機の定義確認。

 完全ダイブ〈フルダイブ〉を可能とするVR技術を搭載したマシン。ユーザーの脳に直接接続して仮想の五感情報を与え、仮想空間を生成する。主に電磁パルスを使用し脳に負荷がかかる。ちなみにオーグマさんも電磁パルスのようだ。


 姫と咲は当たり前の事を再度点検する。

「こういう感じか、つまりVR機を使う以上脳に負荷がかかると?」

「でもPC電源オフとか、脳使用率10%とか書かなかったっけ?」

「印刷はしてないとか?」

 落ち度としてはそこしか考えられない。


 なのでとりあえず印刷。

 VR機を装着して仮想世界を体験できる、は夢のような機械だが。その機械を装着してない状態で脳が覚醒状態になって昼寝が出来ない事は想定外なわけだ。


 色々問題があった幻想郷の方がまだ安全まである。

「昼寝や安眠が出来ないのは痛いな……、もう辞めるかVR」

 ここまで来といて辞めるの!? とは思うが、別に長く〈神のゲーム〉はやっているので作品を跨いでゲームが継続されたのは、何も今に始まった事ではないし、珍しいことではない。

 むしろ咲のターンが長すぎただけだ。


 咲は家族の身体を第一に考える。

「まあ、飽きたから辞める。じゃなくて身体的・健康上の理由で辞める。なら理由としては十分だけど。じゃあ異世界ファンタジーにでも行くの?」

「ん~、求めてるのと違うな~。どっちかというとゲートの自衛隊の件とか、キンハーの世界観の方がイメージとしては合ってる」


 つまり境界線と言う名のドアを跨ぐ方法だ。

 これ以上、ジャンルにVRゲームを付けられないという理由はあるが、じゃあ今後のジャンルは何処か? という議論になる。現実世界? 異世界ファンタジー? それともローファンタジー? とかの議論だ。

「サイエンスフィクション、SFは?」

「ここまで現実世界が侵食してきたら、もう電気はこりごり何だよなあ……」

 結局は現実世界の比率をどれくらいまで入れ込むかにかかっている。


 異世界5、現実世界5でも問題はない、むしろ健康上のバランスは良い。

 だがやはり、異世界10じゃない以上、どうしても没入感という面では劣る。

 今はSF世界だし、感覚。多想9割、現実1割ぐらいの比率だが。どんどん現実が侵食してきている。

「じゃあ、ハイファンタジーで〈ドアの世界〉使って配分調整しながら、今後は進めるとかはどう?」

 流石に不人気ジャンル、不得意ジャンルのローファンタジーに移動するのは気が引ける。


「何にしても、健康上眠れないのは良くないよお姉ちゃん」

「ん~、じゃあ〈どこでもドア形式〉にするか~」

 とりあえず、健康上の理由から、1週間ぐらい別ジャンルで活動しよう。という結論になり、様子見の判断をすることになった。


どうやら、エレメンタルワールドや多想世界は悪くないが、異世界への入り方が悪い、問題がありそうだった。


 1週間、ログインしなくて、安眠・健康体だったなら〈やっぱりVR機そのものが悪い〉という事になる。

 というわけで、VRゲームは一時活動休止状態となった。


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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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