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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
EX第10章「四獣王ジゲンドン討伐攻略戦」西暦2037年11月10日

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番外編63「アプデ体質練習・咲VS姫②」

「さて、何からやる? 色彩は設定上1回の戦闘で3回まで体質(タイプ)変えられるからそれでカチ合わせる?」

「まあ3回も変えたら結構色々出来るからそれでいいかな?」

 言って、咲と姫はステータス欄の体質(タイプ)項目の2人とも色彩を選択する。


「色ってことは、絵の具を使うみたいな戦い方だよね? 体質(タイプ)の色って決まってるの?」

「……ごめん、決まって無い。ついでにシンボルマークも決まっていない、あくまで今日はログの流れがちゃんと流れるかだから。〈色〉と〈シンボルマーク〉はまた今度時間があったら決めるよ」

 言って咲は真昼ノ剣を、姫は忍刀・神滅ぼしを手にする。


 シュン――! ガキン!

 まずは色彩同士の打ち込み、タイプ相性的には、双方当たれば抜群のダメージとなる。

「じゃあまずは、1回試したいから……色彩の体質(タイプ)特性を発動! 政治体質(タイプ)へ変身!」

 姫は色とりどりの絵の具に包まれて変身した、が、見た目は変わっていない。

 それはタイプの色とシンボルマークという記号が未設定だからだろう。

 あくまで体質(タイプ)が変わったという情報しかない。


「じゃあ私は、実戦で使いそうな文法かな? ……変身!」

 色彩が色を纏わせて変身する。


 シュン――! ガキン!

 政治と文法では政治の方が有利である、スピードには文法のほうが分があるが流石にこれには耐えられずダメージを受ける咲。


「ふむ、やっぱこうなるか……じゃあ、政治に強いのは……強化!」

 咲は、元である色彩の効果で2回目の変身をする。

 これで政治に対しては有利な、抜群を取れる。


「ふむ、強化体質(タイプ)か、ならこれだ! 環境へ変身!」

 姫は、元である色彩の効果で2回目の変身をする。

 強化に抜群な環境だ。


 シュン――! ガキン!


 強化と環境のタイプがぶつかり合う。またも姫の力に咲が競り負ける……。

「実際の戦いはもっとステータスとか感情が合わさるからどうなるか解らんぞ?」

「言えてるね、じゃあ最後はコレ……!」

 咲は、戦闘中に光闇体質(タイプ)へ変身した。


「じゃあワシはコレっと!」

 姫は全王へ変身した。

 これでお互い、色彩の特殊効果を使い切った。変身はもうない。


 タイプ相性的には光闇と全王は互いに効果抜群だ。


 シュン――! ガキン!


 光闇の咲の真昼ノ剣が、全王の姫の忍刀を弾き飛ばした――。

「ふう、そこまで!」

 負けた姫は、試合終了の合図をした。

 

 大体実戦をしてみて何が必要なのか解った。

「まず色彩の〈変身は対戦相手の人数に比例する〉、でバランス調整。相手が1人だったら1回、2対2なら2回、相手が10人なら10回みたいな感じ。ダレる。次にタイプの色とシンボルマークがいるね……」

 咲は汗を腕で拭いながら姫に返答する。

「……、色ならすぐに設定できるんじゃない? 色鉛筆の色でも使ってさ」

 まあ確かに、ここで色の個性を出しても意味はない。本気の色は別に用意しているからだ。

「じゃあ色鉛筆でいいや、……いやよくないな、ちゃんと決めるか」

 どうでもいいと思ったが、どうでもよくないと切り替えて、次へ転ずる。


 普通は白色・マークは丸。

 心氣は銀ピンク色・マークはハート。

 自然はライム色・マークは葉っぱ。

 文法は栗色・マークは文字。

 環境はティール色・マークは箒。

 色彩はフクシャ色・マークはパレット。

 強化は赤色・マークは銃。

 賢術は青色・マークは本。

 光闇は白黒色・マークはキラキラ。

 精神は黄色・十字。

 未覚は紫色・マークは?。

 政治はオリーブ色・マークは菊花。

 元滅は灰色・マークは×。

 AIはアクア色・マークはAI。

 時空は緑色・マークは時計。

 全王は金色・マークは王冠。


 コレがないと実戦で描写する時に表現できないからだ。

 

「あと必要なのは?」

「ん~これは技の範囲だと思うけど、タイプでまとめたほうが解りやすいんだよなあ~……」

「というと?」


「欲しい情報は。守る、反射、真似、お金、食糧、ルール、存在優先度、手助けって技は……まあ皆やっても良い気がするんだけどね。反射と真似の扱いが難しいんだよなあ~、どっちもオウム返し何だよなこれ。もっと良い呼び方ない?」


 姫の質問に、咲は答える。

「反射は射撃の意味合いが強いからカウンターの表現で良いと思う、最果ての軍勢なんて、滅茶苦茶カウンター強いじゃん」

「あーなるほど、じゃあ反射をカウンターに修正して……、あとは食糧かな。食糧の入手のしやすさしにくさを体質で表したかったんじゃが……うん、食糧でいいな」

 自分で悩んで自分で納得している姫だった。


「なので、これから16タイプにまだ必要な情報。守る、カウンター、真似、お金、食糧、ルール、存在優先度と体数、人数が多いかどうかとかの有無。の情報を決めようと思います!」

「なるほど、今回の戦闘でそれが不足してると解ったのね!」

「スキルや技に一個一個設定を明記するより、たぶんきっとこっちのほうが楽」

 ということで、また設定の羅列に入る。


 ◇


 効果範囲一覧表。


 【普通】1

 守る、できる。カウンター、できる。真似、できる。お金、ある。食糧、ある。ルール、守る、存在優先度2。先取り優先度3、できるが、多人数だから交渉により回数制限あり。体数、凄く多い。グループ、法則制御型。


 【心氣】2

 守る、できる。カウンター、できない。真似、できない。お金、ある。食糧、ある。ルール、自由。存在優先度3。先取り優先度4、できる、自己完結型だから。体数、凄く少ない。グループ、自己完結型。


 【自然】3

 守る、できる。カウンター、できない。真似、できる。お金、ない。食糧、凄くある。ルール、自然法則。存在優先度、3。先取り優先度1、できない、自然体だから泥棒する必要性がない。体数、多い。グループ、自己完結型。


 【文法】4

 守る、できる。カウンター、できない。真似、できる。お金、ある。食糧、ある。ルール、守る。存在優先度、3。先取り優先度5、できる、自己完結型だから。体数、普通。グループ、自己完結型。


 【環境】5

 守る、できる。カウンター、できない。真似、できる。お金、凄くある。食糧、凄くある。ルール、凄く守る。存在優先度、3。先取り優先度6、できる、ルールも守る、信頼もあるから。体数、普通。グループ、自己完結型。


 【色彩】6

 守る、できる。カウンター、できない。真似、できる。お金、少ない。食糧、ある。ルール、凄く守る。存在優先度、3。先取り優先度5、できる、自己完結型だから。体数、普通。グループ、自己完結型。


 【強化】7

 守る、できる。カウンター、できる。真似、できる。お金、ある。食糧、ある。ルール、守る。存在優先度、4。先取り優先度2、できるが、特別な条件下でないと不可。体数、少ない。グループ、社会組織型。


 【賢術】8

 守る、できる。カウンター、できる。真似、できる。お金、ある。食糧、ある。ルール、守る。存在優先度、4。先取り優先度2、できるが、特別な条件下でないと不可。体数、少ない。グループ、社会組織型。


 【光闇】9

 守る、できる。カウンター、できる。真似、できる。お金、ある。食糧、ある。ルール、守る。存在優先度、4。先取り優先度2、できるが、特別な条件下でないと不可。体数、少ない。グループ、社会組織型。


 【精神】10

 守る、できる。カウンター、できる。真似、できる。お金、ある。食糧、ある。ルール、作る方。存在優先度、4。先取り優先度2、できるが、特別な条件下でないと不可。体数、少ない。グループ、社会組織型。


 【未覚】11

 守る、できない。カウンター、できる。真似、できる。お金、ある。食糧、ある。ルール、例外。存在優先度、4。先取り優先度2、できるが、特別な条件下でないと不可。体数、少ない。グループ、社会組織型。


 【政治】12

 守る、できる。カウンター、できる。真似、できない。お金、沢山ある。食糧、ある。ルール、凄く守る。存在優先度、5。先取り優先度3、できるが、先取り公開が速すぎる。体数、凄く少ない。グループ、法則制御型。


 【元滅】13

 守る、できない。カウンター、できる。真似、できる。お金、あまりない。食糧、少ない。ルール、無法。存在優先度、3。先取り優先度2、できるが、必要悪以外は認められない。体数、凄く多い。グループ、法則制御型。


 【AI】14

 守る、できる。カウンター、できない。真似、できる。お金、ない。食糧、少ない。ルール、守り過ぎる。存在優先度、1。先取り優先度1、できない、全自動で取られるのもまずい。体数、凄く多い。グループ、法則制御型。


 【時空】15

 守る、できる。カウンター、できない。真似、できない。お金、ない。食糧、ない。ルール、自然法則。存在優先度、5。先取り優先度1、できない、時空操作しながら取られるのは単純に理解が難しい。体数、凄く少ない。グループ、法則制御型。


 【全王】16

 守る、できる。カウンター、できる。真似、できない。お金、凄くある。食糧、ある。ルール、作る方。存在優先度、6。先取り優先度2、できるが、必要善以外は認められない。体数、凄く少ない。グループ、自己完結型。



 と、読むのも理解するのも面倒で難しそうな数字が羅列されたが。その中で姫が咲に質問する。

「何か質問あるか?」

「えっと、じゃあ心氣系、心氣・自然・文法・環境・色彩の存在優先度は3で、最果ての軍勢の陰陽五行論系、強化・賢術・光闇・精神・未覚は存在優先度4だったけど。明確に上位存在の体質(タイプ)なのかな? それとも、どっかにメリット・デメリットが存在するのかな? 体質って意味で平等に並んでるって事は。心氣系にメリットか、陰陽五行論系にデメリットがないと、ゲームバランス的におかしい。……とか?」


 深く長く姫が考えた後に、応えを言う。

「心氣系は〈自己完結型〉の体質(タイプ)で、陰陽五行論系は〈社会組織型〉の体質(タイプ)じゃな。今は特に考えてないが、例えば、〈自己完結型〉はシングル技の威力や命中率が強く、〈社会組織型〉はダブルバトルとかの集団戦で技の威力や命中率が強い、みたいな。つまり、逆を言えば心氣系は単発火力特化で、軍勢系は集団火力特化かな……! 今考えたけど!」

「へーじゃああと、それ以外のグループは〈法則制御型〉になるのね!」

 言われてみれば、そうだった。


 自己完結型と社会組織型と法則制御型で、この世は廻っているみたいだった。


「ん~まだ時間も体力もあるな~、じゃあとりあえずメインの奴らのタイプ確定しようぜ! 前やったら複合タイプにして大変だったんじゃ!」

「まあ、私は根っからの文法体質(タイプ)ですけどね、ええ、他の人でしょ?」


 天上院咲は問答無用で文法に確定。

 咲にとってはエンジョイゲームをしたいだけなので強さとかどうでも良いのだ。

「ん~、存在優先度3か~、じゃあゲームプレイ中は同じ3の奴を選ぶか」

 姫は咲に合わせる。

「ん~、じゃとりあえず環境かな。それで動かしてみよう」

 姫は環境に設定した。


 で、ここまでやった上でBIG4の体質(タイプ)を決める事にする。


「まあ桃花先生はどうしようもなく時空だろうけど、他は? てか自由に設定できるの?」

 ワンアクション事にタイプを変えられても困るし、固定し続けるのもあまりよろしい気はしない姫は。

「とりあえず現実世界時間、……他のゲームだと地球時間とか言ってたか……。地球時間で24時間は変更できない、とかで良いと思うんだよな」


 その場のノリで地球時間で24時間設定したら変更不可に決まったらしい。


 ということで、ひとまず決まったのは。

 信条戦空は心氣、湘南桃花は時空、真城和季は政治、天上院咲は文法の体質(タイプ)で今日1日はゲーム進行することで決定した。


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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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