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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
EX第10章「四獣王ジゲンドン討伐攻略戦」西暦2037年11月10日

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第705話「結・過労インターバル」

 咲は姫の精神的疲労を敏感に感じ取る。

「お姉ちゃんさあ、精神的疲労とか貯まってない?」

「ん? そうか?」

 本人は自覚なく走り続けている事を知らない。

「たぶん1ヶ月間ぐらい長期戦走り続けてるよ、そろそろ休んだら? 具体的に言うと、アニメ1クール、12話分ぐらい一気見したってバチは当たらないと思うよ?」


「……そうか? これから中ボスの駒を配置しようと思っとったんだが……」

「だからこそだよ、このタイミングしか、休む暇無いよ……健康診断でも過労って出たじゃん……」

 そう言えばそうだった。栄養不足と運動不足は対策しようとしてたけど、過労については何にも対策する気も無かった姫である。


 姫的に言えば「こっから面白くなるぞ!」って所だが、同時に「こっから滅茶苦茶疲れるぞ!」というタイミングだった。何なら「もう既に疲れてるぞ!」ってタイミングでもある。


「ん~、まあ急ぐ旅でも無いしなあ~……」

「真面目に1ヶ月間アウトプットしてるなら、そろそろインプット期間にしないとキツクなるよ?」

 一理無いとは言えない姫である。ガス欠やネタ不足になってからじゃ遅いのがこのスタミナ過労問題でもある……。


「あー、じゃあ何かアニメ観るか……何観て休む……? 何か観たいのあるか咲」

 急に話を振られた咲。

「て、……転スラ……1期とか????」

 咲らしいチョイスと言えば咲らしいチョイスである。


「ん~~……じゃあ、実況ユーチューバーみたいに初見リアクション回でも挟むか……?」

 いやそこまでしてくれとは頼んでいない、てかそれ休憩になってない。と内心ツッコミを入れる咲。

「……、とりあえず、転スラなら1クール約24分が25話だから、最低でも10時間、現実世界でインターバル挟まない……お姉ちゃん?」

「それ一気見の場合だろ? 1日以上開けろって意味じゃん」

「むしろそうでもしないと本当に、何にもインプットしない確率が高い……かなり高い」


 そろそろ休んだほうが良いのは事実だ、そして姫がインプット不足になりそうなのも事実だ、そして何より、この難易度で皆がついてこれているのか? ってのも事実だ。

「ん~じゃあ休むか。最短でも現実世界で10時間のインターバルか~、ん~まあ、しゃあないか……」

 咲は咲で姫の過労の心配をしているのもまた事実である。事実だらけである。


 いくら姫が、寝て起きて食べてを自然回復していると言っても限度がある。

「じゃーちょっと早いがこの辺で一回ログアウトするかー」

 他の用事を全て投げ出して、姫の疲労を最優先してログアウトして、最低10時間ぐらい休むように言う咲の姿は健気だった。


「この際だ! アニメ見まくりながらおやつも食べまくるぞ! 目指せカロリーオーバー!」

 変な食事目標も出来ていた。

「あ! て事でトレントさん! アセンくん! しばらく長期休憩時間という名のインターバル挟むから! 旅の準備よろしくー!」


「ほいさっさー!」

「任されろー!」

 機械種の少年と、樹命種の青年は元気だった。


 現実世界、西暦2037年11月10日16時10分。

 多想世界、亜空間歴5分40秒、暦時空艦ヘリオ・レオ内部。


《咲、姫が過労の疑いアリと判断し、約10時間以上、現実世界へ強制ログアウトをさせる》


 こうして、11月10日はまず間違いなく終わった――。


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