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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
EX第10章「四獣王ジゲンドン討伐攻略戦」西暦2037年11月10日

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第700話「転・原生生物自然保護区〈西の大門区域〉」

 現実世界、西暦2037年11月10日、15時15分。

 多想世界、最未来歴5年、第1の街ライデン。

 機械種アセンブラくんの検索結果を待っている、咲と姫。


 5分間待ってようやく検索結果が出たようだ。

「原生生物自然保護区〈西の大門区域〉に居ますね、リュビアー大陸の、飛空艇や時空間転移について詳しいかどうかは謎ですが、少なくとも寿命5000年あるそうです。トレント」

 アセンブラくんが調べた情報に眼を通す咲&姫、その内容は豆知識ばりの構成要素だった。

 

「リュビアー大陸ってことは今いる大陸じゃないな、転移門使わなきゃ」

「鈴の湯ガーデンから隣の場所ですね西の大門」

 なるほど、どうやら自然保護区に指定されているらしい、そこから門を通って次の休憩所へ行くのが、次の街へ行くのの正規ルートっぽい。


「大転移門はサーバー移動だから、今いるこの場所からの転移で鈴の湯ガーデンまでは行けるな。西の大門は行ったこと無いから転移登録されてない」

 姫が言う、大転移門と普通の転移門の違いを言う。


 咲はアセンくんに今後のルート確認をする。

「つまり、今から鈴の湯ガーデンへ転移してから。下山しながら西の大門まで行き、そこにある原生生物自然保護区で、ここに書いてある樹命種の〈トレント〉に会うってルートね」

「そのルートになりますね」

「じゃあ山下りの冒険か」

 姫が山の下山について咲に注意する。

「山の下山はヒザに負担が結構かかるから、走るなよ? 歩いて降りろよ?」

「ふーん、そうなんだ。わかった」


 というわけで一同、ギルド『放課後クラブ』は、アセンブラくんから貰った豆知識データを読みながら、鈴の湯ガーデンへ転移し。下山の準備に取り掛かった。


 目指すは、原生生物自然保護区〈西の大門区域〉に生息しているトレントである。


「……余計なお世話かもしれないけどさ、最未来歴5年の鈴の湯ガーデンってどうなってるの?」

「ん~今は、ジゲンドンによって文化が食われちゃってる状態だから、ゲーム的にはリセットされた初期状態、つまりピンクスズちゃんが温泉を経営してる初期状態じゃな。ちなみに繁栄はしてない」

 咲と姫は、ジゲンドンによって文化が食われ、リセットされた最未来歴5年の虚しさを感じながら、鈴の湯ガーデンから出発し。

 下山の旅に出かけた――。



豆知識

名前◇原生生物自然保護区〈西の大門区域〉

希少◇R

分類◇西の大門区域_自然保護区_リュビアー大陸

解説◇樹命種・金熊種・虫装種、闘牛種、念魚種、肉鳥種。など、原生生物が、大自然のまま生態系を維持し続ける天然の自然保護区。四獣王ミラーライオンが生息し、この区域の自然界の頂点に君臨する。

 命ある大樹〈トレント〉、黄金石の熊〈ゴールドベア〉、武装する昆虫〈インセクトアームズ〉、猛る闘牛戦士〈ミノタウロス〉、概念を泳ぐ魚類〈セオリーフィッシュ〉、空飛ぶ肉の鳥〈ミートバード〉。など、色んな種族が共存しながら自然な生態系を確立している。

 特に強い個体種は、自然型の心氣を使い、その威力は凄まじい。

 危険難易度は5段階中4と、結構過酷な区域。元滅種はたまに見かける程度であんまり居ない。


名前◇樹命種(じゅめいしゅ)

希少◇R

分類◇西の大門区域_自然保護区_リュビアー大陸

解説◇命ある大樹〈トレント〉。長い者で樹齢5000年の人形の動く木人。人語を喋り、知識に長け博学。森の知恵袋と呼ばれる。非常に温厚で気が長い。水と空気・太陽光による光合成で生きている。長い歴史の中で多種多様な樹命種がいるとか。世界樹クロニクルとも深い関係性がある。一説には世界樹クロニクルから生まれた、もしくはその断片の根っ子だと思われる。


名前◇金熊種(きんくましゅ)

希少◇R

分類◇西の大門区域_自然保護区_リュビアー大陸

解説◇黄金石の熊〈ゴールドベア〉。3大格闘バカ。この3種族だけストロングワールド化している。人間にとって価値の高い黄金石の体で皮膚が覆われている貴重な熊。ただし、魔法も拳銃も効かないという格闘バカさを持ち、熊特有の身体能力と腕力・牙による噛み砕き、など非常に危険。あと、長い年月を経て、変態しながら進化する。好物は、概念を泳ぐ魚類〈セオリーフィッシュ〉。


名前◇虫装種(ちゅうそうしゅ)

希少◇R

分類◇西の大門区域_自然保護区_リュビアー大陸

解説◇武装する昆虫〈インセクトアームズ〉。3大格闘バカ。この3種族だけストロングワールド化している。武装して戦う虫、主にバッタが活躍しているのだが。集団戦を好み、ロマンを追い求め、自分はこの区域のヒーローだと思い込んでいる戦士。その知識欲や探究心が非常に強く、際限なく強さを追い求めて、無敵の武装をいつも作ろうとする。


名前◇闘牛種(とうぎゅうしゅ)

希少◇R

分類◇西の大門区域_自然保護区_リュビアー大陸

解説◇猛る闘牛戦士〈ミノタウロス〉。3大格闘バカ。この3種族だけストロングワールド化している。精霊と密接に関係性を持ち、精霊回路により身を守られている特殊なミノタウロス。俺より強い奴に会いに行く、など積極的に戦闘をしに行き、自身の力を誇示して縄張りとする。地水火風光闇雷氷など、あらゆる攻撃属性、防御耐性をもつミノタウロスが居る。戦闘時は自身の剛腕か、斧を持って戦う。肉は牛なので、食べられる。


名前◇念魚種(ねんぎょしゅ)

希少◇R

分類◇西の大門区域_自然保護区_リュビアー大陸

解説◇概念を泳ぐ魚類〈セオリーフィッシュ〉。視覚出来ない概念の湖や川を泳いでいる魚類、見つけると幸せになれると伝えられていて、食べるとかなり美味らしい。虹色の紅鮭っぽい見た目をしている。生態系も紅鮭。ただし流れている流水が概念系なので本当に探すのが大変。まず人間には観えない、無色透明のステルス状態なので手で触るまで魚だと認識するのも難しい。死んだら見えるようになる。つまり、視覚出来ない概念に擬態している魚。


名前◇肉鳥種(にくとりしゅ)

希少◇R

分類◇西の大門区域_自然保護区_リュビアー大陸

解説◇空飛ぶ肉の鳥〈ミートバード〉。体から食べれる鶏肉が生えてくる、食物連鎖の最底辺に君臨するが、他の種族に食料という名の肉を分け与えることによって、命の危険や、身を守ってもらう。肉鳥種と虫装種は、異なる種類の生物が互いに利益を得る、アリとアブラムシみたいな〈共生(きょうせい)関係〉にある。虫装種は食料を分け与えて貰い、肉鳥種は身の安全を確保している。樹命種〈トレント〉の植物の汁を吸って生きている、その過程で〈鶏肉〉という排泄物を出します。


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