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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
EX第8章「鈴の湯ガーデンリベンジマッチング」西暦2037年10月4日

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第671話「承・EW四季と帽子の有無」

 現実世界、西暦2037年10月6日。

 湘南桃花先生の緊急『応急治療』が一段落した頃。

 天上院咲と天上院姫は再びメンテナンスとして運営管理室に居た。

 どうやら今更内部の暦、四季構成を決めるようである。


「え、エレメンタルワールドって1ヶ月で四季変わるの? 4ヶ月で春夏秋冬?」

「うん、今決めた」

「今更あぁー!?」

 むしろ今まで決まっていなかった。

「でもまあ、仮想世界の加速度は等倍だから、別段変なことにはならない。現実世界は12ヶ月で四季が一巡するが、仮想世界、というかエレメンタルワールドでは4ヶ月で四季が一巡するってだけだ、牧場物語形式とも言う」


 姫は自分で自分の世界観にツッコミを入れつつ、更にもう一つツッコミを入れる。

「てか仮想世界って良い方も今更ながらおかしいよな? 〈実像世界〉とか、〈本体世界〉とか、そっちの方がしっくりきそう、全然〈仮〉でも〈想〉でも無いしな」


「つまり、12ヶ月もいらないって事でしょ?」

「その代わり暦は増える、現実世界での1年間は、仮想世界での3年間だ、季節が3巡するからな」

 姫の独断専行を咲が補足する。

 つまり、仮想世界で春夏秋冬を4ヶ月すると、現実世界で4ヶ月、8ヶ月、12ヶ月で綺麗に3年間経過する計算になる、そこには加速度的な等倍速はあんまり関係ない。そもそもエレメンタルワールドは地動説でなく天動説の世界観だ、空間も戦艦タートルが管理している以上、四季は機械が管理しているでも、まあ無理やり通る。


「後付になるが……、これで西暦何年だろうが、今の四季が逆算して計算できる。30日とか31日とか細かいのは今まで省いているから問題なく計算できると思う」

「では! 今までの仮想世界内部での四季を、計算してみようやってみよう!」

「あー、その前に、西暦じゃない暦が必要になる、咲、何か暦のいい名前はないか?」

「え……、西暦がメンド過ぎるから東歴とか? いやいっそのこと星歴?」

「いっそのこと放課後歴……」

「却下だよそんなの!? 暦とか年月とか荷が重すぎるわ! もっとこう世界線歴とかさ、もっともらしい名前有るでしょ!?」

「……世界線歴かー……まあそれが一番定着してるかなあ~……」


「あれ、突発的に言ったけどそれでいいの?」

「末端までに伝わりやすい名前のほうがいいだろ? この場合必要なのはカッコ良さより伝わりやすさだ」

「まあ、良いけど……では今までの仮想世界内部での四季を、計算してみようやってみよう!」


 第1章「始まりの街」西暦2034年4月1日。

 世界線歴1年、春の月。


 第2章「雲の王国ピュリア」西暦2034年5月1日。

 世界線歴1年、夏の月。

 

 第3章「豪華客船ミルヴォワール」西暦2034年6月21日。

 世界線歴1年、秋の月。


 第4章「フラワーガーデン」西暦2034年7月1日。

 世界線歴1年、冬の月。


 第5章「戦乱都市アスカ」西暦2034年8月1日。

 世界線歴2年、春の月。


 第6章「ミラーフォースコンバートオーズ」西暦2034年9月1日。

 世界線歴2年、夏の月。


 第7章「EMO~心のエレメンタル~」西暦2034年9月13日。

 世界線歴2年、夏の月。


 第8章「FRO~幻想VS現実~」西暦2034年10月18日。

 世界線歴2年、秋の月。


 第9章「ザ・エンドオブ・アリスストーリー」西暦2034年11月1日。

 世界線歴2年、冬の月。


 第10章「2年生編・EXイベント」西暦2035年4月15日。

 世界線歴4年、春の月。


 第11章「浮遊城の夢」西暦2035年4月24日。

 世界線歴4年、春の月。


 第12章「EWO2」西暦2035年6月1日。

 世界線歴4年、秋の月。


 第13章「少女は異世界ゲームで名を上げる。」西暦2035年7月3日。

 世界線歴4年、冬の月。


第14章「同じリングで戦う」西暦2035年7月6日。

 世界線4年、冬の月。


 第15章「ゼロから」西暦2035年7月15日。

 世界線歴4年、冬の月。


 第16章「浮遊城・第100層」西暦2035年7月21日。

 世界線歴4年、冬の月。


 第17章「第3回EM大会」西暦2035年7月22日。

 世界線歴4年、冬の月。


 第18章「V&Rシスターズ」西暦2035年9月1日。

 世界線歴5年、夏の月。


 第19章「LDO」西暦2035年9月4日。

 世界線歴5年、夏の月。


 第20章「残存する上位空間」西暦2035年9月11日。

 世界線歴5年、夏の月。


 第21章「日常(白桃味)」西暦2035年10月1日

 世界線歴5年、秋の月。


 第22章「EWO3始動」西暦2035年11月11日

 世界線歴5年、冬の月。


 第23章「第3回EMTアース017大会」西暦2027年1月。

 世界線歴6年、夏の月。


 第24章「3年生編・世界1位」西暦2036年4月1日。

 世界線歴7年、春の月。


 第25章「強くてニューゲーム」西暦2036年5月1日。

 世界線歴7年、夏の月。


 第26章「高校受験シーズン」西暦2036年7月1日。

 世界線歴7年、冬の月。


 第27章「ひと狩り行こうぜ!」西暦2036年9月1日。

 世界線歴8年、夏の月。


 第28章「高校1年生VR科学科」西暦2037年4月1日。

 世界線歴10年、春の月。


 第29章「四大王帝」西暦2037年4月7日。

 世界線歴10年、春の月。


 第30章「革命・王VS民」西暦2037年5月7日。

 世界線歴10年、夏の月。


 第31章「心氣教室」西暦2037年5月20日。

 世界線歴10年、夏の月。


 第32章「全面戦争!VS最果ての軍勢」西暦2037年5月27日。

 世界線歴10年、夏の月。


 第33章「全面戦争!VS最果ての軍勢②」西暦2037年6月16日。

 世界線歴10年、秋の月。


 第34章「タイムパラドックス」西暦2037年7月1日。

 世界線歴10年、冬の月。


 第35章「城下町カーン・魔王城ロキ」西暦2037年7月8日。

 世界線歴10年、冬の月。


 第36章「四重奏と咲」西暦2037年7月18日。

 世界線歴10年、冬の月。


 第37章「完結編~咲・結婚ルート~」西暦2037年8月1日。

 世界線歴11年、春の月。


 EX第1章「EWO4」西暦2037年8月15日。

 世界線歴11年、春の月。


 EX第2章「EWO4さんぽ」西暦2037年8月20日。

 世界線歴11年、春の月。


 EX第3章「第三回EM戦争」西暦2037年9月1日。

 世界線歴11年、夏の月。


 EX第4章「希望のカケラ」西暦2037年9月15日。

 世界線歴11年、夏の月。


 EX第5章「世界リセット」西暦2037年4月1日。

 世界線歴13年、春の月。


 EX第6章「第5陣・新しい風」西暦2037年10月1日。

 世界線歴14年、秋の月。


 EX第7章「国際通貨M覇権争い」西暦2037年10月2日。

 世界線歴14年、秋の月。


 EX第8章「鈴の湯ガーデンリベンジマッチング」西暦2037年10月4日。

 世界線歴14年、秋の月。


 今までの四季を全部まとめるとこうなる、元が長い分重労働だ……。

「あとは曜日についての言及がないなあ~、曜日については現実世界と同じで良いよね? たぶん」

 

 咲はそれよりも、と実際問題のことを付け加える。現実世界についてだ。

「まあそれは別に良いんだけどさ、現実の問題は仮想と現実の区別が全く付かないことに事にあるんだよね、私が外を散歩して目で見る限り、ココが仮想なのか現実なのか全く区別が付かない、VRデバイスとかファンタジー風の服装とか二次元ならわかりやすいけど、創造神の姫姉ちゃんの理想郷って一次創作と二次創作の共存でしょ?」


 眼の前の現実問題に対して、咲は助言と言う名のメスを鋭く入れた。姫は打開策として、とりあえず皆が真似しやすく手に入れやすい案として、帽子の有無で判断する他無いと思った。

「仮想世界でプレイしたいなら帽子有り、現実世界でプレイしたいなら帽子無し、あとはその都度考えるしか無いが、一番手っ取り早いのは帽子の有無だろうなあぁ~。てか無いと無理!」

 帽子の色と形である程度判断つくだろう、それだったら咲も姫も自分としてすぐに対応可能だ。


 咲はその案に乗る事に決める、現状、マジで散歩してる犬か自転車かスマホ持ってる他人しか区別がつかないからだ。

「……あ~じゃあ帽子5色ぐらい使い分けて被るかなあ~、赤、青、黄、緑、黒あたりで……」

「白と桃は?」

「まあ最低限度ね……、他の人達だって、私達が今どのキャラカラーか分かりづらいっしょ……?」

「まあ〈共存〉って意味ではそうなるか……?」

 問題は帽子の色とキャラカラーなわけである、自分も他人も含めて。


「それは仮想世界でも必須にするの?」

「これから先のロールプレイングを考えると必須にしないとむしろ不都合が増えそうな気がするなあ~、政治家はネクタイで判断つくけど……、仮想世界と現実世界が混同している場合、そうも言ってられない、何より私が困る」


「なるほど、つまり次のメンテでは、EW四季の導入と、仮想世界の帽子設定必須って所か……」

「ちなみに咲は帽子何色?」

「ん~、白がないと黒も変だしなあ~、現状は赤」

「ワシは青かなあ~、これは帽子屋さんが売れますねえ~」

「旅のリサイクルショップよりかは安価だね、カバンは高いし……」


 そうするしかないというより、そうせざる終えないと言った形だろう。

 特に〈創造は自分の手で決められる〉と解った今現在の現状としては、仮想世界は帽子有りにしないと本気で判らなくなる。


 スマホや自転車や犬じゃ、街に溶け込みすぎて、その対象相手が現実か虚構か判断つかないのが今の現状である。

 学生やスーツ着た社会人は、いきなりは無理でも、空いた時間で帽子の種類の選択は可能なはずだ。


 咲と姫は最後に、情報共有の確認を取る。

「……そんなところ?」

「そんなところだね、んじゃこれを実装前に各運営陣に情報共有してからプレイングに反映します、そのつもりで」

「了解~、ん~帽子か~何にしよっかなあ~?」

 咲は新しい必須ファッション帽子設定について考えを巡らせるのであった。


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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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