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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第3章「豪華客船ミルヴォワール」西暦2034年6月21日

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第67話「レイドバトルになってしまったの巻き」

 レイドバトルとはオンラインゲームにおいて1体の強敵に対して複数人で挑むバトル形式のこと。

 何故この説明が必要になったかというと。サイド・バイ・サイドの3人のメンバー全員がコロっと瀕死状態になってしまったからだ。

 魔術上等兵をコロっと倒し終わったあと、あらぁん。と言いながらコロっと倒れてしまったからだ。

 HPもMPもギュン!と3人とも音を立てて速攻で0になってしまった。  サキはヒメに対して呆けながら言う。

「えっと、勝ったの?」

「勝ったんじゃないか?」

 何の脈絡もなくあっけなく終わった戦闘に心踊らなかったヒメ。

「アひゅん」

 ビタンと力なく倒れるサイド・バイ・サイドの3人。秘奥義を使って3人が3人とも倒れてしまっては示しがつかない。放課後クラブの完全な勝ちに終わった。

「えっと、モモカさん」

 サキがモモカに話しかけると息を吹き返すように言の葉が帰ってきた。

「だから言ったじゃん弱いって」

「いやいや、勝って倒れたってことは勝ち逃げですよ実質。体力は結果的に私たち残ってますけど」

「こ、これで一瞬で私たちが負けるってことが証明出来たわけね」

「一瞬で敵を倒すことも付加価値で証明してます」

「ともかく、お、終わった」

 そう思ったモモカであったが、敵エネミーは終わらせてくれなかった。

 霊体になったアジ魔術上等兵が呪文を唱え、レイズデット。自身を死者蘇生させた。

「え、なにこのめんどくさいモンスター」

 エンペラーが魔法使いとして続ける。

「どうやら霊体ごと消滅させなきゃゲームクリアにはならないようだな」

 ついでとばかりにビーストブーストが発動、プレイヤーが倒されたら特殊攻撃力があがる効果が発生。サイド・バイ・サイドの3名が倒れているのでぐぐぐーんと3段階上がる。

「誰だこんなめんどくさいモンスター呼んだ奴! 折角決着したとおもったのに!」

 ヒメが手を上げながら悪戯っぽく笑う。

「私だ!」

「お前か!」

「サキが苦戦する姿、ああ! なんと狂おしいほど愛らしい!」

「足の先を床の角にぶつけて○ね!」

 ゲーム特有の禁止ワードに引っかかって、ピー音と共に規制された声を発した。

 一応子供から大人まで遊べる全年齢対象のゲームなのでその辺りの規制も抜かりない。

「ねえそこのサキさん、何ならだんごで回復してくれてもいいのよ、あ、やめて突っつかないで」

 言いながら敵アジモンスターに瀕死状態のモモカは生きているのか確認するあのジェスチャーでツンツンされていた。サキはイヤイヤイヤと

つっこむ。

「難易度鬼畜なのに優しいのかこのアジは!?」


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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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