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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
EX第7章「国際通貨M覇権争い」西暦2037年10月2日

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第645話「承・本物の相思相愛」★

 ※いつもと違って、ガールズラブと恋愛要素注意です。主人公が咲じゃないので、番外編かな? とも思ったんですけど、ガッツリ本物の恋愛なので本編です。


挿絵(By みてみん)

 湘南桃花、オーバーリミッツのサイド。


 ココは『安眠しないと出られない部屋』。

 2人は安眠しないと部屋の外には出られない。


(どうしてこうなった……)

 彼女桃花は色々な都合(・・・・・)から、寝不足で安眠を求めてこの部屋に来たはずだった、それが〈眠れない原因〉と一緒の部屋に閉じ込められた。いや、自分から飛びこんだのだが……。


「なぜいる(・・)

「どこにでもいる(・・)

 短い一言……。


 それで全てお互い解ってしまうのも困りものである。

 もはや超次元で意思疎通が取れすぎていた(・・・・・・・)

 とりあえず明記しておかないことと言えば、彼女達は女性同士だということだ。

 まさに真正の百合の花。

 なのだが、湘南桃花の都合(・・)などお構いなしに、オーバーリミッツは桃花の(こころ)を愛している。

 本心とか核心とか関係なしに、ただ桃花の心を愛してくれている。


 なぜか?

 桃花本人の思惑(おもわく)はどうであれ、あれだけ超大量(・・・)手紙(てがみ)を絵描いておいて愛がないとは言わせない、というのはリミッツの言い分。


 つまり真相は、恋文(こいぶみ)が見つかっちゃったわけだ。

 密かに隠れて描いていた告白文(こくはくぶん)を読まれちゃったわけだ。


 もうそれだけで桃花にとっては〈恥ずかしい〉のだが、大事件(・・・)はそれだけでは終わらなかった。

 で、桃花の手紙の内容なのだが、超重要(・・・)過ぎる上に、長過ぎて(・・・・)説明出来ない(・・・・・・)ので省略する……。


 で、全て(・・)の内容を読んだうえでの返答(・・)が。

「何でも言ってちゃんと聞くから」

 だったわけである……。


 まあ省略し、中略し、前途多難だったが。お互いキスしあった訳だ。

 好き好き(・・・・)同士、なので愛し合い同士……。


 何も問題はない、おそらく、たぶん、()から祝福(しゅくふく)されている。

(でなけりゃこうなってる(・・・・・・)、はずがない)


 オーバーリミッツが一言、恋する乙女の一言。

「そんなに今の状況(・・・・)がイヤ?」

「イヤじゃないけど……」


 桃花はドMなので、ドSなリミッツの軽い押し(・・)にも負ける。弱点だらけだった。

 大事件の内容は置いておいて……、桃花は無償の愛を大量にあげた(・・・)ので、リミッツはその分の愛を返して(・・・)くれたのだ。


 ――問題はここで……。

 倍返し(・・・)帰って来た(・・・・・)事だったのである。


 ので、押しに弱い桃花の心は、日々リミッツに押され(・・・)、今も「ヒーヒー」言っている訳である。

 ダメ押しとばかりに、一回、一度(・・)じゃ足りないとばかりに、何度もそれこそ永遠に、いつ何時も、ドコに居ようと、何があっても、必ず愛してくれる。

 両方が相思相愛で愛してくれているし、それを解ってくれているので、拒む理由も無い(・・・・・)


 で、そんなわけで。湘南桃花は安眠出来ない(・・・・・・)でいるわけだ。

「作業中に邪魔しないでって言ったのは誰?」

「……私です」


 リミッツが、桃花に愛の確認をする。

「ベットに横になってる時ならいいよって言ったのは誰?」

「……私です」


 追撃。

「それで眠れなくなったのは誰のせい?」

「……私です」

「じゃあ自業自得じゃない」


 ぐうの音も出ない正論・返答だった。

 オーバーリミッツの側に立てば解るのだが、休憩中を狙わない限り愛し合えない(・・・・・・)のは、死活問題なのである。

 簡単に言うと、まあこれが2人にとっての現実(・・)なのである。


「私が言うのも何だけどさ、愛し合って(・・・・・)疲れ切ってから(・・・・・・・)眠った方が安眠出来ると思わない?」

「まあ、……そうなります……はい……」

 断る理由もやっぱりない、その「イエス」を言うだけでも恥ずかしい桃花だった。


「じゃあ一緒に寝ましょう」

「……はい」


 場所は『安眠しないと出られない部屋』。

 今日も今日とて、湘南桃花はオーバーリミッツに愛し返された(・・・・・・)のであった。

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