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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
EX第7章「国際通貨M覇権争い」西暦2037年10月2日

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第635話「結・国際通貨M覇権争い」

 西暦2037年10月3日、日本国、銀座。

 後に、この国際会議で決められた体制を【銀座体制(ぎんざたいせい)】と呼んだ。


 Mは株式券みたいなものかもしれない。簡単に言うと、【言う事きかせられる命令券】の数値化だ……元より権力というのはそういうものだし。

 これからの、世界のルールを決めるのは、「M」でいいよね? という案件だ。


 BIG4で4チーム。日本・アメリカ・ロシア・中国。国連とゲームマスターと運営陣……。

 軽く考えるだけで、3000Mを11等分平等だったとしても、273.72Mの分割量となる。

 更に、例えば放課後クラブだけでも13人は居る。273.72Mを平等に13分割すると……。21.05Mとなる。Sランクのトッププレイヤー1人に対して分け与えられる報酬兼権力が、21M……少ない……。しかも平等に割った状態だ、そんな簡単に割り切れるもんだとは、正直今の咲には思えなかった。


 では、逆に考えよう。

 Sランクプレイヤー1人に100Mぐらい保有していると丁度いい、仮想世界の中でも皆に分散できるから。それだって少ないかもしれないだが仮に。21Mではなく100Mだったら、自由度は上がる、では計算してみよう。


 仮想世界のSランクプレイヤーは1人100M持てるとする。

 ギルド『放課後クラブ』は13人いるので、合計1300M。

 この1ギルド1300Mを基準点に平等に11組織に増やすと……。

 1万4300Mとなる。ココまでは単純な算数の計算だ。


 では、単語の並びが悪いので。絶対量をGM権限で1万5千Mに決定したとする。

 あくまで例えだ、まだ決定していない。

 その場合も11分割するので、1363.63Mとなる。

 

 まず順番に仮想プレイヤーサイド、BIG4。

 四重奏、1363M。

 非理法権天、1363M。

 最果ての軍勢、1363M。

 放課後クラブ、1363M。


 次に現実サイド、これはもう色んな意味で国境線の無い地続きの国同士をイメージすればわかりやすい。

 もちろん日本、1363M。

 アメリカ、1363M。

 ロシア、1363M。

 中国、1363M。

 国連、1363M。


 そして当たり前だが、それらを運営管理しているGMと運営陣。今まではGMの権力は当たり前だが大きかった。

 運営陣、1363M。

 GM、1363M。


 1363Mかける11組織は14993M、だいたい合っている。

 で、これで本当に良いのか? という話し合いが本番だ。


「放課後クラブ基準なら、1人104Mぐらいだから、大体問題ないな」

 GM兼放課後クラブ副リーダー天上院姫は言う。


 で、まずはアメリカのトップから。

「ちょっと待ってくれ、我が国アメリカと日本が同等の権力の地位に位置するのはおかしいだろ。国土も人口も違う」

 それも言うならウチもウチ等も、と自分の方が優勢であちらが劣勢だ。

 という話の展開に当然なった。


 で、進行役のGM姫は。

「それがメンドイから平等に権力数値Mを分けたんだろ?」


 で、現実世界の国連トップが言う。

「うちの会議が機能不全に陥っているんだ、特にアメリカ、ロシア、中国の拒否権が強烈でね。だから議長国、GMの権限はもう少し強くていいと思う。特に最悪のシナリオは、ロシア・中国の団結で、今のGM権限数値1363Mを超えて優位に立たれるとマズイ、最悪の結果だ」

 と、申された。


 まあ、進行役が進行できないんじゃそりゃトラブる。サッカーのレフリーの言う事より、プレイヤーや監督の命令のほうが絶対では、そもそもゲームにならない。

「よって、GM以外のMを1000とし、残りの数値をGMに返上する案を提案する。これも平和のためだ、他が揉めたのならいざ知らず、創造神の権限が一国と等価なのは、いただけない」


 GMにとっては嬉しい話だ。

「その場合どうなる?」

 と、姫は数値を気にする。

 GM以外を1000Mとした場合、合計値3630MはGMに行くので。GMの権限値は4993Mとなる。

「ほぼ5000Mか~……」


 湘南桃花が釘を刺す。

「だがGMは天上院咲に弱い」

 真城和季も応酬する。

「だが咲は放課後クラブだ、GMじゃないし、倫理観も悪くはない」

 日本、今泉善次郎は。

「いや、現実世界の4カ国と仮想プレイヤーの1組織の反対があれば、GMの意見を拒否出来る、という新しいルールは大きいし、丁度いい塩梅だと思う」


 ロシアのトップは言う。

「だがMは通貨なんだろ? もし一般のプレイヤーに渡ったらどうする?」

 中国のトップが言う。

「渡さなきゃいい、それだけ価値の有る値段にすればおいそれと交換はせず、大切に持っているだろう」


 つまり、Mを持てば、独占できればゲームにちょっかい出せる通貨になってきた。


「……、話まとまってきたなら。Mの絶対量は1万5千Mで固定・確定するぞ?」


 ――異議なし! 全員賛成だった。


 よって、四重奏、非理法権天、最果ての軍勢、放課後クラブ、日本、アメリカ、ロシア、中国、国連、運営陣はいずれも1000M。


 GMだけはレフリー権限で、5000Mとなった。


 そして例えば1国は、その1000Mの中で各々為替レートを決めて良いよ。

 みたいな流れになった。

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