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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
EX第7章「国際通貨M覇権争い」西暦2037年10月2日

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第633話「承・物々交換と通貨の共存」

「じゃあ、今やってる物々交換と通貨の交換をセットでやれば、いい感じに経済が廻るんじゃないかな? 会話も弾むし」

 と、桃花先生。


「おお、それいいな」

 桃花先生の意見に同意するGM姫。

「あと、お昼のご飯の時に国家戦力級の通貨Mを使うと小数点以下だらけになっちゃうから、レートはもう少し下げたほうが良さそう。ここらへんは交渉かな」

「なるほどなるほど」

「んで、Mと円のレートを決めて固定して、絶対量をそれに合わせて設定すれば。変なインフレ・デフレは防げると思う」

「なるほどなるほど」


「……細かいことは置いておいて、今ってドル円いくら?」

「今はドル円は約143円ぐらいで取引じゃな。この世界じゃあんまりレート変更はバージョンアップやアプデの時にしか変更出来ないから慎重にな」


「とりあえず、Mの単価数字は少ないほうが良い、絶対量はまだ決められる事を考慮して。〈1Mと1500円〉ぐらいが等価が良いんじゃないかな~とは漠然と思ってる」

「なぜ?」


「1500円あれば、首都東京の昼メシ1食分ぐらいのお値段で交換しやすいから」

「あ~、じゃあMも仮想世界でご飯を食べられるぐらいの値段にするのがいいのかな?」

「まあハイファンタジーだったらそれで良いかもしれないけど、仮想世界はVRゲームだからお腹空かなくない……? となるととなると1日1回は使うアイテムとか武器を基準にするのが良いかなと。例えば、〈小さな村を守る屈強な兵士の装備の値段〉。〈剣を持った兵隊と同等の戦闘力の値段〉、でも割りかしいけそう」

「あー戦闘力か」

「戦闘力のインフレは、単位と単位のレート変動が出来なかったから、片方がインフレしていくんでしょ? ならいけるはず」

「防衛兵が居ないと街の安全は確保できないからな」

「じゃあ1Mが一般市民の戦闘力だと仮定すると、……剣を持った兵士だと15Mくらいかな?」

 つまり、現在のレート値は〈15Mと1500円〉が等価になるわけだ。それからMの絶対量を決めよう。


「で? 1000Mじゃ無理だよな? 15M×屈強なSランクプレイヤー30人だとしても450Mぐらいの戦闘力……コレじゃ釣り合わん」

「まあ、前提は崩れるわな。そもそもモブNPCと戦士プレイヤーが同じなワケがない。強さ2倍だとしても。30M×30名イコール、900M、絶対量が1000Mだと、これじゃ余力がなさすぎる。3倍、Mの絶対量は3000Mで固定はどうだ?」


 桃花先生はGM姫に質問する。

「Sランクプレイヤーの定義ってあったっけ? 15MとSランクプレイヤーの数値がわからん」

「無いよ、なるべくしてなったってだけで。しいてあげるなら運営陣による選定」


「でも1人で国家戦略級なのは違いないよね? それが約30人」

「それは現実世界での話、仮想世界では普通にやってる」

「……そこ考え始めるときりがないからやめよう」

「そうだな、強さ議論はまた今度、今は〈物々交換と通貨レート〉の話だ、そしてMの絶対量調整」


 大体の事は決まったようだった。

 以上で、大まかな枠組みは決まったのでワールドアナウンスをする。


《EW運営です。ゲームアップデート内容、およびルールの変更点についてお知らせします》


 この世界には厳密には2つしか固定的なルールは存在しない。

 ルール1◇想像を超えろ、想像できる全力で、でなきゃ相手に失礼だ。

 ルール2◇交換は物々交換と通貨交換をセットでやらなければならない。


 決定されたレート価格は〈15Mと1500円〉が等価格で、この世に存在できるMの上限量〈絶対量は3000M〉でスタートします。


 Sランクプレイヤーの定義は運営陣による選定により決定。


 「M」とは?  Mは、ゲーム内通貨でありながら、同時にデジタル円としても機能します。つまり、ゲーム内で獲得したMは、現実世界でも使用できるということです。発行元は日本中央銀行。

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