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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
EX第7章「国際通貨M覇権争い」西暦2037年10月2日

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第632話「起・絶対量」

 現実世界、西暦2037年10月2日、放課後。

 仮想世界、第一の街、始まりの街ライデン。

 ギルド本部受付嬢前。


 ここで、ギルドの受付嬢をやっている湘南桃花と出会えた。

 そして姫は、デジタル日本国家紙幣『M』の提案を桃花にした。

 姫は金本位制にしたいけれど、桃花にはそれがピンとこない……。


「円じゃダメなん?」

「円も決めて良いが、世界規模ならやっぱ金とMの値段の相場を決めないと話にならないと思ってな」

 姫の考えていることは現実世界の基準点だ、仮想世界も含めて、やっぱり金は切っても切り離せない。


【デジタル紙幣Mのルール】

・架空通貨「M」は絶対量が1000M。

・Mの単位◇1Mは金と交換できるデジタル通貨。

・RPG的ステータスでのやり取りなので、小数点に分割出来る。

・通貨の流通速度◇1Mは国家戦力が1日で使う金額。

・富の分配◇ほとんどのMがプレイヤーである33名の権力者に集中している。


・補足点

・金の交換レート。1Mと金の交換レートは「変動します」が、小説でいうと章を跨ぐくらいには変動スピードは遅いです。約1ヶ月変動しないとかはザラです。

・国家戦力とは。現実世界の軍事力、経済力、目に視えない概念的な神秘的な国家戦力です。

・権力者の33名は。今までのゲームで功績を上げたトッププレイヤー達です。主にこの少人数でMの経済を回します。

・一般プレイヤーの収入源は◇ゲーム的なG=ゴールド。と位置づけていますが、とても価値が低いです。


 桃花は、ざっと内容を見た後に、質問をする。

「ん~じゃあまず、BIG4の約30名に30Mづつ、今までの功績で配るってわけね……そこからどうするかは、個人次第と……」

「そうじゃ!」

「……、まあ絶対上限数が1000Mと決まってる以上、インフレ防止にはなってるわね。約30名の少人数? だし、そこは問題なさそう」


 問題は、金や円やドルとのレート変動率だろう……。

 かと言って、細かな物価変動なんてちくいち視てる訳にもいかないし……。

 現実世界のタイムライン的には。12時間足、1日足、いや1週間足や1ヶ月足でもいいかもしれない。


「何なら、1000文字書いたら1M増える、刷るとかでも良いかも?」

「……それはちょっと悪手なんじゃないかなあ~……?」

 姫のアイディアを桃花は変な目で見る。


「これって、仮想世界で1日の労働クエストで、どんなに頑張ってもやっと1M手に入る。くらいの値段でしょ?」

「だろうなあ~」


「ふむ、じゃあまず。絶対量1000Mはそのままに。1人15MぐらいBIG4に渡して、残り500Mをクエスト形式で報酬に当てるのはどうかな? それならどれくらい労力がかかるか判ると思う」

「なるほど~」


「で、デジタル紙幣ってことは。コレ、現実世界でも使えるお金ってことになるんでしょ? その相場は? 流石にうまい棒とレート合わせたら破産するわよ?」

 桃花は至極真っ当な意見を言う。

 で、姫は……。


「時に桃花は吸血鬼大戦を1日8時間労働で1年かけて攻略したよな?」

「? まあそうね」

「当時の物価は時給800円だったが、今は1200円……、低く見積もっても時給1000円で計算したとして。1日8000円を365日……。292万円のタダ働きをしたわけだ」

 形的にはそうなる。

「しかも技術職、ただ労働しただけじゃない。お前にしか出来ない事をやってのけた。……ので300万だな」

「まあ、そう言われても仕方のないほど、無駄な労力を費やしたのは自覚している」


「じゃあ1Mイコール300万円????」

「……、その計算で行くと。絶対量Mの合計値は3億円になるぞ?」


 今じゃ、小田原風鈴という。世界の大富豪を相手に戦いを挑んでいる状態でその額はあまりに小さかった。

「1Mイコール核弾頭1発分とかどう?」

 話が飛躍しすぎだ。

「魅力的だが物騒じゃ【1Mで1銀行を買える程度の影響力】の方がわかりやすいかな~」

 なるほどわかりやすい、銀行にだってピンからキリまである。


 これで、SランクギルドのBIG4には1銀行を買える程度の影響力を15回分使えることが解った。これで15M。


 これでMの総数。約30人に15Mで450Mは市場に出回り、550Mは姫銀行で預かってるという方向で話がまとまった。

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