第607話「完結」
「エンディングだぞ、泣けよ」
「泣かねーし驚かねーし、別にグダグダに始まったからグダグダに終わるんじゃねーかな? と思ったら案の定グダグダに終わりそうじゃん??」
まあ、実際しょうがないのだ。途中妨害もあったし、吸血鬼大戦の余波がデカすぎた……。
結局、天上院咲の物語だったのが、湘南桃花に食われるぐらいだったら。
ココで切る、打ち切るのも乙なものだろうと言う判断だった。
何よりもう、全てを知っている。
再スタートと言う意味では、丁度いいのかもしれない。
「まあ、再開したければすればいいし。辞めたくなったらやめればいいと思うのじゃ」
元より遊びでやっているのだ。仕事じゃない。お金がもらえない以上、いくら書いてもお金には繋がらないのだ……。
そして、形はどうあれ完結しないのは自分のプライドが許さない。
ここまで来て、完結しなかったらあんまりじゃなイカ……??
「んじゃ、気が向いたらまたログインするよ」
「ほいよ、んじゃまた何処かでな~~~~」
そう言って、2人はログアウトした。
電脳空間、仮想世界にはもう、誰もいなくなった。




