第606話「大会中止とこれまでの考察まとめ」
~全略~。
1時間後、第3回EW戦争は中止された。
それよりも、考えることの方が優先度が高かったからだ。
……そして、放課後クラブと非理法権天と四重奏のメンツが。今後の行動について話をする。
「話って言ったて、どうせ〈命大事に〉の〈臨機応変に行こうせ!〉なんでしょ? それっぽいことを言っても」
それはそうなのだが、予測してなかった出来事が多すぎた。
桃花先生がお題を聞く。
「んで? 今回の話のお題は?」
GM姫が進行する。
「お題〈世界がより良く廻るためには?〉かな……」
咲が自分の私見を交えて意見を出す。
「別にネット社会で戦えないことも無い、ことが解ったから収穫かなあ~、まあやれることは限られるけど」
それはパラドックスポ○モン、コ○イドンとミ○イドンの立ち回りに似ていたからだ。
桃花は自分の主観を言う。
「まあ、政治家が現実世界の紙に拘る理由は良くわかったわ。だいたいアナログじゃないと現実世界は動かない……、その上で仮想世界はどう動けばいいか、どう動いたら世界はより良く廻るか、て雑談でしょ」
「そう、そんな感じ」
「ではまず、今までの成功例を見てみようなのじゃ。この世界の考察じゃな」
言って、紙とペンで今までの事をメモする。
「まず、ノートに絵や名前を描くのは有効、原稿に描くのも有効、次に漫画会社に投稿するのも有効っと……」
夜鈴が姫に疑問を投げかける。
「持ち込みは?」
「あんま有効打には観えなかったなあ~、31p完成ネーム〈777~スリーセブン~〉が、ス○イファミリーや、ワンピのフィルムゴールドになってるのは確定的に明らか……よって、31p完成ネームの方が有効打としては効いてるかもしれないな……まああれは偶然アナログネームだったが……」
桃花が付け足しする。
「そして、デジタルネームも有効。アレは〈誰も知る必要ない〉と思ってたのに大ヒットだからねえ~……」
半ば複雑な心境の中、努力が実を結ばれていることに対しては安堵があった。
蒼葉が付け足しする。
「もう1つ良い? 誰かと共同制作すると大事件が起こる。とか」
「あーあったな~京○ニの火災とか、桃花の父親の死とか……」
「ん……、父親の件は……、私がボーナス7万円を食費に回したからなのか、咲が原稿用紙に上がってきたからか、第三者に絵を依頼したからか、どれがトリガーなのか判断がつかない……かな」
GMが進行する。
「まあ、そこはどうしようもない、心が命じたことだ、ほぼ本能。コントロールできる所の話をしよう。外部隠蔽工作の範囲内だしな」
咲が付け足しする。
「私の努力は、どうなってるの?」
オーバーリミッツが補足する。
「ザナドゥが有効範囲なら、ウエブ小説の中で皆努力して、運の良い人が書籍化まで行って……、映像化は困難な状態で終わってるんじゃないかな?? ほら、原作の絵コンテが無いし……」
桃花が納得する。
「あー、じゃあやっぱコンテなのか~~~~。ネーム、絵コンテ、コンテ、原作。作品の元となる構図……。アナログでもデジタルでも生きてるのは」
GM姫が鏡に言う。
「まあ、0から1を生み出すのが理想郷だって、皆ちゃんと理解して【解ってくれている】、と仮定するならば、それが正しい選択だよな。契約や守秘義務うんぬんカンヌンは別として……」
咲は姫に付け足しをする。
「じゃあ、WEB小説は有効打にならないの?」
「そんなことはない、キャラを深堀りするには会話するのが一番じゃ。小説の公募版EWがキ○ハⅢになったし……、ただ、ネットの評価はあまりよろしくない。つまり公募作品まで行けば有効打にはなる、が、そのまま商業化、とまでは簡単じゃない、ぶっちゃけ難しい……。印象な」
蒼葉が付け足す。
「でも咲ちゃんのネームって、何回か描いたよね? 映像化・他者の商品化してなくない????」
桃花も付け足す。
「確かに、私の〈当たれー!〉ぐらいしか映像化してない……」
GM姫が「たぶん」と付け足す。
「ネームの中でも、【完】が重要なんじゃないか? 【完結】してないネームを渡されても誰も融資・資金を提供してくれないからとか……」
そこでは桃花は……。
「あーだからあんな8p漫画に蒼葉っちは負けたのかあ~~」
蒼葉はジト目で言う。
「自分であんなって言います普通……? 天元突破したくせに……」
「だって、リハビリには丁度いいか、って一方通行言ってたじゃん……」
「思ってたけど言ってないんだよなあ~」
とは後の祭りの蒼葉……。
で、話を戻すGM姫。
「で、今後ネームを描く量は増やすとしてもだ。……コノ小説はどう活かせばいいかって話だ……」
戦空が付け足す。
「無理なんじゃないかな? 時には諦める事も必要かと」
咲は「お前ー!」とは言ったが……。
「まあ、同意なんだよね。超長すぎて1人じゃ漫画化出来ないし無謀すぎる、ここは自然放置で良いよ、しょうがない、無理がある」
あっさり自分の非を認めた。
「大事なのは短編なんじゃないかな? どうせ作画するんでしょ? アッチ側。ならもうココは超番外編で良いよもう、でなきゃキリがない」
当の本人が言うのなら、それでいいだろう。
んで、咲にとって今できることを皆に尋ねる。
「そんなわけで、盛大に空回りした私ですけど、私に出来ることはありませんか……?」
桃花は助言する。
「そうだね、今まで、本編と番外編で話の構成を作ってたけど、そこに【読切】を連載すればいいと思う。それだったらネーム化もしやすいし、ちゃんと【完結】マークも付く。それでいいよね??」
GM姫もそれにはOKを出す。
「ただし! 面白くなかったらネーム化もしないし、映像化もしない! それでも今までより可能性は増すじゃろう!」
「よし! 名を揚げの【読切】ね! ……それが私の生きる道……頑張る!」
一応、方向性が決まって気合の入る咲であった。




