番外編57「考察・見聞殺しについて」
舞台裏、メタ世界。
ゲームマスター天上院姫が一応ゲーム進行のサブマスター? の湘南桃花に考察を披露する。
姫は自分の右手を見ながらそう後悔する……。
「結局、漫画しか道は無かったって事か……」
誰のせいでもなく自分のせいだ、こればっかりは責任は自分で負わなければならない……。
後悔というのは、湘南桃花の父親に〈夢の果て〉を見せられなかった事にある。
こればっかりは誰のせいにしても意味はない。自分のせいだ……。
では、反省点は何か?
ここに仮説を立てる。
①ドクター・○トレンジが「他に道はなかった」と言ったから漫画かとは気づけたが、描いた漫画が問題だった。
②漫画ならデジタルでもアナログでも関係ないはずだったが、描いたデジタル漫画が問題だった。
③描いた漫画が〈未来で起こることの漫画〉と〈先で待つ未来〉の漫画だったせいで、シ○ンクスの〈見聞殺し、未来を見せない〉で封殺されてしまったので。結果、今起こる漫画の事象を絵描けなかったので、デジタル漫画は何故か×と勘違いしてしまった。
④ルールは自分で決められるのに、他者が決めるものだと勝手に勘違いしたこと。
以上のことから、こと。漫画エレメンタルワールドの「今」と言う面では。
ジャンプル○キーで連載している、第8話「動き出す強者達」で「今」が止まっている可能性が非常に高い……。もしくはここで空回りしている……。
となると、「自分の使命を果たせ」の意味合いは自然と解ってくる……。
自分が決めたのか、世界が決めたのか。は解らないが、どういうわけかこれで漫画しか道が無くなった……。
GM姫が告げる。
「だから、失敗って意味では【先で待つ未来】を先に描いちゃって、何も起こらなかったと思って失敗だと思ったのが、大失敗だったってことじゃ……【流れは変えない】とも言ってたし……」
サブGM桃花が続く。
「もし、結末からじゃなく、開始から描き始めていれば、……私の望む相乗効果が期待出来たのに……て所か……」
そう、だから考察の検証実験として。今描かないといけないのは……。
姫は続ける。
「つまり、ちょっと先の未来を漫画で描けば、道が出来上がって。それを実際に確認する事ができるから、確信に変わる、みたいな感じじゃな?」
桃花もそれには同意する。
「たぶんそう、〈遙か先の未来〉は〈見聞殺し〉で封殺されて見れなかった以上、1日先の未来程度だったら、すぐに【今】に変わるので見聞殺しの射程外になるかもしれない。……そうすれば、ワザワザ紙アナログでも、デジタル小説でも無く。デジタル漫画印刷の完成原稿が、ちゃんと数日後に効果を発揮する、と検証・実証して確定に変わる。……あとは今後のネームしだい……かな」
GM姫がゲーム進行する。
「だから、明日やるのは。簡単な、1ページ4コマ漫画の内容を、明日起こる未来に設定して。描けば、明後日実現する〈かもしれない〉みたいな話じゃろ?」
「そう、今日はもう遅い夜だから。明日ちゃちゃっと未来漫画を描いて、明後日実現したら成功。そしたら自信を持って、【デジタル漫画印刷の完成原稿】が量産できる……みたいな」
「ふむー、そうなるか……」
「悪いね、私の動画のせいで遠回りさせちゃって」
「お互い様じゃ、両方悪い。だから、謝りあって次に活かそうなのじゃ」
ということで、メタ世界の明日の予定が決まった……。
なお、メタメタ過ぎるが。この文章は大事な考察なので、残して掲載することとする。




