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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第3章「豪華客船ミルヴォワール」西暦2034年6月21日

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第62話「リスクVSスズ3」

 天上院姫がどこを解説すれば良いか迷いながら、咲になんとか解説をしようとした言葉は。「な?」だった。

 咲はなんとかイメージの海から這い上がろうと必死になりながらエンペラーに話をふる。

「二人の実力的にはどうなの?」

「一応、五分と五分だな。このゲームのシステムで言えば超接近戦だ」

 姫は足を組みながら、これぞ面白いものだと言わんばかりにワクワクな笑みをこぼす。   

「さあて、今後はどうなることやら」

 咲は冷静になりながら微笑をこぼす。

「理解が追いつかない、でも熱いのは解る」

 エンペラーは二人に一男として促す。

「二人の世界だ、変なヤジ飛ばしてこの決勝戦を汚すのはいただけないな」

 咲も姫もそれはないと激情して反論する。

「んなこと言ってないじゃん!」

「そうじゃぞ! 見せ物に魅入ってるだけじゃ!」 

 リスクとスズの熱さが伝播してるのが解った。3人は再び決戦の場を眺めるのであった。


 湘南桃花と秘十席群も見守りながら、感想を言い合う。

「因縁ありありね、どう観る?」

「そうだな、懐かしい。て感想になる」

 二人は咲や姫達よりもより落ち着いてその場を眺める、間違っても冷静という意味ではない。

「私も昔はあんなだったなぁ」

「嘘つけ、お前はもっとこう悪魔っぽかったぞ」

「本当よ、種類っていうかベクトルが違うだけで」

 リスクとスズの激戦はなおも続いている。片方も本気、もう片方ももっと本気だった。

「勢いが加速するばっかりで弱まる気配がないな」

「だけどいつかは勢いが落ちる、その時どうサバクか」

「先を観てるな」

「未来予知なんてあてにならないわよ、私の場合はね」


 リスクとスズは互いに距離を空ける。

 熱い吐息混じりにはあはあ、と深呼吸する。二人は互いに思い出を埋めるように、円を描くように歩きながら会話する。

「久しぶりねこんな戦い」

「ああ、でも負けねえ」

「こんな舞台でやれるなんて思ってなかったけど、私すっごく嬉しい」

「うちもだ、でも勝つ」

「む、勝負のことばっかりね。私は今のあなたの生の言葉を聞きたいのよ」

「そうか。ん~よくわかんねえけど。お帰りって感じがする」

「お帰り…………」

「だから、ただいまって言え!」

「言えって何よ! 命令しないで!」

「いいから言え!」

「だから!」

「言え!」

 スズの、彼女の頬が赤くなって、そして果てなき冒険をさ迷って泣いた悲しみを癒すように、言う。

「ただいま!」

「おし! じゃあやるぞ!」

 お互い戦闘の体制になり構え直す、力強く。心も、意志も信念も固く。スズの感情は吹っ切れた。

「うん!」

 東と西の衝突がより激しさを増した。

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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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