第597話「EWO4ARウォーク」★×3
軍勢護送作戦は、何やかんやあってやはり速攻で終わった。
《ログアウトします、お疲れ様でした》
VRゲームはもうやらない、理由は桃花の父親が2回も病院送りになったから。
という十分すぎる理由でVR機自体が全面禁止の全面封印となった。
元々流行っていたからやっていたのであって、自分が本当にやりたかったゲームかと言うと、「VRじゃないよね?」というのはハッキリと解っていたので、今回の件で踏ん切りがついた。
かと言って、今までVRゲームジャンルで遊んでいたものに対して、いきなりARを遊びますと言っても、プレイヤーの食いつきも悪そうなので、当分は〈新章AR編〉となりそうだった。
最果ての軍勢、まさしく彼等が出てきたらすぐに終わってしまった。
んで、いつもの咲と姫のコントトークが始まる。
「んで、今度はどんなゲーム?」
「色々解ったからな。『EWO4ARウォーク』という〈外で遊ぶゲーム〉とかどうじゃ? コレに〈証の力〉を加え・考えるとか……」
「エレメンタルワールド・オンライン4、アグメンティッド・リアリティ・ウォーク? なげーよ、何か略称無いわけ?」
「えっと、〈エレウォー〉? コレに4枚の〈体質特性カード〉をガチャカードにして遊ぶとかかな」
「体質特性カード?」
「天候・フィールド・状態・加護を最初に体質特性スロットにセットして、その後従来通りにスキルを使って戦うゲーム……、まあ、戦うのはARだから現実世界じゃがな」
「ふむ、……舞台は平塚市?」
「そのつもりじゃ、自転車で行ける範囲じゃなきゃ、流石にキツイ」
「あー、それで3陣営の陣取り合戦かな?」
「とりあえず、初期位置を今から決めるよ」
「ほい」
アメリカ大陸陣営、ユーラシア大陸陣営、アフリカ大陸陣営。
G7陣営。国連・カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国。となった。
流石に自宅付近は安全地帯にしたいと、姫は言う。
「こんな所かな」
「よし、じゃあお外で遊ぼう」
咲と姫は、何の気なしに散歩することになった。




