第596話「軍勢護送作戦」★×4
桜愛夜鈴のSOSコールを受けて、最果ての軍勢が動いた。
なぜ普段彼等が動かないのか? それは一重に、動いたら速攻で問題を完結してしまう問題キラーだからである。敵に廻すとめんどいが、味方なら頼もしい。
今回は全員共闘だから出来ることである。
司令塔、真城和季が号令を出す。
「了解した、ウォルト・ピンキー。ちょっと都合の良いように書き換えてくれ。なるべく人間が物理的に移動できる範囲で頼むな」
「了解した、能力名『夢の国の逃走劇』、効果、宇宙の法則が乱れる。ここでは現実世界の物理法則が通用しない、真実を形作る法則・方程式が書き換わるだけなのでこれは虚偽には成らない。どちらかと言うと真実だ」
『夢の国の逃走劇』、射程範囲『全ての繋がっている空』
まず、宇宙の法則を書き換えたこと。
第1の街『ライデン』に、
天上院咲、天上院姫、秘十席群を〈世界樹クロニクル〉の座標位置に転移。
そこに信条戦空も移動距離を無視して座標転移させた。
そして謎の老人ABCの3名を位置固定。
面倒なので全員街の中央、即ち現在関係者全員、2B地区〈ギルド中央広場〉にいる。
第2の街『雲の王国ピュリア』に、
湘南桃花と、桜愛夜鈴も移動距離を無視して座標転移させた。
そして謎の老人2名を位置固定。
老人Dは上層の夜鈴の位置に。
老人Eは下層の桃花の位置に。
雲の王国ピュリアは、空島なので天空に浮いているという位置関係。
最強ギルド『最果ての軍勢』が安全地帯に居たって仕方ないので一緒に転移。
バイタル、ラフティーヌ、チェン、バレッサ、バハムート、一軍は一番目に危険な第1の街へ転移。
リボン、ライダー、ウォルト・ピンキー、ソウル、トール、二軍は二番目に危険な第2の街にへ転移。
それぞれ、5人1組の一・二軍は、前後左右中央を全てカバーして〈守る〉。
この時点で勝ったも同然なのだが、問題は魔法や超能力を使わずに、〈人間を物理的に陸路で護送する〉というミッションだった。当然、距離があるので移動方法は車以外にはあり得ない。
よって、軍用車両も宇宙の法則を乱して飛ばす。
陸上自衛隊の車両、73式中型トラック、乗員数19名を座標位置設置。
ただし第2の街の上空に設置しても陸路なので意味は薄いので、天空の王国の下方地上に置く形となった。
司令塔である、真城和季、キャビネット、不動武、不動文は不足の自体のために待機する形にした。
真城和季が全軍に号令を出す。
「ではこれより、〈軍勢護送作戦〉を開始する! 最初に言っておくがこれは遊びじゃないぞ!」
『ハ!!!!』




