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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
EX第1章「EWO4」西暦2037年8月15日

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第594話「司令塔の居ない必要悪」

 ある日の現実世界、便宜上。〈必要悪の教会〉と呼ぶ。

 なぜなら末端まで正確に伝わる言葉が、それしか思いつかなかったからだ。

 

 事の発端を説明しよう。生まれて書き記されたのは恐らく2002年前後。

「あなたは神を信じますか?」

 から始まるこの物語(・・)は、はっきり言ってしまえば人間の見た夢だ。

 問題は、それに本当の(・・・)力を与えてしまった事にある。

 その後、紆余曲折あり。神の代行者と言う名の政治家がそれこそ身勝手・好き勝手にヤッた結果が、今のコレだ。

 人間の指導者も、神としての指導者も〈必要悪の教会〉には誰も居ない。

 故に、誰も決定しないし、責任逃れ、責任のなすりつけ合い。言った言わないのゼロ回答。

 政治家というのを直に見て思ったが、与党も与党だが、野党も野党だった。

 観るに絶えない……。

 

 物語には悪役は必要だし、悪党も要る。

 だが、それが例え神とかの夢だったとは言え。与党第一党の最大派閥だという現実も、見ていて痛々しい……。というか良いように使われているフシさえある。

 

 では何が問題か?

 今の悪党としての天上院姫にとっては「いや政治家なら論戦しろよ……」という呆れてものも言えないほど、ルールを作ってやるまでは、まるでそれが当たり前だというような。本当〈体質〉だと思った。

 教訓42【国会での討論展開の引き伸ばしを禁ず。違反なら慎重の上警察へ】

 

 相手がキャラクターな以上、ノイズは認められているが。

 警察を盾に守秘義務で討論を引き伸ばしているのは明白で、……やはり観るに絶えない。

 

 繰り返すが、悪党は要るし、必要だ。

 この先の本当の夢の為にも、強大な悪役組織はあった方が盛り上がる。

 が……それは物語での話だ、現実世界では違う。

 ましてや与党第一党の大人数でした、なんて後からマジックショーの種明かしをされても、驚くどころか夢も希望もアリャシナイ。

 

 そんな真っ黒な金で社会経済を廻して、作者のお財布が暖まるなんて勿論望んでないし、神様だって望んでいない。つまり人間も神様も望んでない。

 

 残念な事に、天上院姫はミュウ=星明幸=天上院姫と、悪役サイドに並ぶトリプルロールをしているので、悪事をしていた事自体は免れないが。というか思想が、それを〈実行していなかった〉と認識しているのがそもそもの誤算でもある。

 

 で、その現在の総理も木偶の棒というか、あやつり人形というか、神が決めた事だけにしか決定権を行使しない時点で、何と言うか二流だ。

 知らんが前総理には遠く及ばない。

 

 断っておくが、今泉善次郎とは別の総理である。

 

 かと言って、悪党の親玉は天上院姫で確定な訳で、……でも彼女は真っ当なゲーム会社の社長として、正しいゲームを作ろうとしていて……。

 でも、現実社会は不可逆で待った無しで進んでいるので。

 困った幹部たちは、それを知った上で〈現状維持〉をしてしまったのだろう。

 

 前にも言ったが、別に宗教の自由は悪くない。

 悪党だってそりゃ居たほうが論争は盛り上がる。

 だが今はどうだ?

 

 つまるところ司令塔の天上院姫も自覚してないし、知ってる悪政家はなすりつけ合いだし。

 簡単に言うと、上の上層部だけ解っていないのだ……。

 

 で、今さら(・・・)知った、自由の悪神・天上院姫なわけで。

 宗教サイドから、どのように動けば良いのか。神の御心を知りたいと、司教や司祭は知りたがってる……というわけだ……。

 

 勿論、知らない所にいきなり知った姫に。出来上がってしまっている、この問題を投げかけてくる木偶のボウ達には、心底ウンザリするのだが。


「ご命令を……」


 もはやどっちが藁をも縋っているような気持ちか解ったものではない。

 が、向こう側、ニンゲンには生活があることも。ゲーム会社社長をやってきた身としては痛いほど解る……故に救済措置を提示する。

 

「現総理さん、選べ、選択しろ、責任を持て。コッチのギルド『BIG4』を今あるその〈党内を4派閥にして体制を立て直す〉か。〈政党全体で4派閥にするか〉、だ……」


 BIG4とは。

 ギルド『四重奏』

 ギルド『放課後クラブ』

 ギルド『非理法権天』

 ギルド『最果ての軍勢』

 の事である、『神聖12星座』は入っていない。付け足すなら、四重奏の対戦相手が神聖12星座だ。

 

「今の時代に合わせないと、修正は不可能だとわしは考えている」

 今更だが、姫は内心プンプンしている……。

 

「はは! 御身の身心のままに……!」

 姫はそう言い終わり、その政党の部屋を後にした。

 姫は深いため息をついてこう呟いた……。

 

「今さら聞いてないのじゃ……!」

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