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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
EX第1章「EWO4」西暦2037年8月15日

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番外編54「廃人ガチ勢の生きる道」★

 ギルド『非理法権天』所属、クッキングマン。

 レジェンドマンの友達の料理担当、彼の料理は並々ならぬレベルの食材を安々と調理する。料理界のスーパーヒーローだ。

 

 ギルド『放課後クラブ』所属ナンバー3、近衛遊歩/エンペラー。

 自称、廃人ガチ勢のゲーマー、職業、拳銃か魔法使いなどの後衛職にするかどうかで伸び悩んでいた。

 彼個人が輝ける職が無かったのだ。戦闘に関しては、咲と姫が前衛も後衛も司会も解説も2人でこなしてしまう。……とても2人の間に入る余地など無かったのだ。前回の結婚イベントもそう、男はただのオマケ扱い……これでは漢としても終わっている……。

 

 そんなこんなで、咲と姫がただ今絶賛悩み中な上に出来ない(・・・・)ことが料理(・・)だったのだ。

 で、エンペラーは思った。

(俺が輝ける場所は、もうそこしか無い……!!)

 

 ある日のEWO4、始まりの街『ライデン』の洋風レストラン。

 ――で、今に至る。

 

 遊歩はそりゃあもう男の面目丸つぶれなので、懇願する。

「クッキングマン! いや師匠! 俺に料理を教えて下さい! むしろ弟子入りさせて下さい!!!! お願いします!! 作業を見学させてもらうだけでも良いんです!! それしか俺の生きる道が無いから……!!!!」


 事の経緯は、このネット社会なのですぐに広がっていた。


「ふむ、話は大体伺っている、咲ちゃんの婚約者、だったかな?」

「はい、一応……それが、エンディングに成る必要はないと見送られて」


 何とも残念な男である。


「ふむ、……一応聞くが、食材の獲り方や具材の食べ方は知ってるのか?」

「い……いえ、サッパリ……包丁を触ったこともありません。というか食材の食べ方も解りません……」

「ふむ、なるほど重症だな……」


「……」

「……」


「よし解った、ついて来い、料理の道は長く険しいぞ……!」

「お……押忍(オス)!」


「所でお前は今何を持っている?」

「えっと……」

 ポケットの中には不思議な魔法と共に〈毒薬(・・)〉と〈弾薬(・・)〉が入っていた。

「え? 何で毒薬と弾薬が入ってるん……?」

「フグの毒抜きとか、薬草取りとか、薬の調合とか以前に、まずその毒々のループから抜け出せ。料理の話はソレからだ、まずまともなご飯を食え。ほれ、とりあえず〈(シャケ)オニギリ〉」


「! ありがとうございます! いただきます!」

 遊歩は美味しそうにリスのように頬張って食べた。

挿絵(By みてみん)

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