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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第37章「完結編~咲・結婚ルート~」西暦2037年8月1日

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第588話「神王の巫女へ~ハッピーエンド~」

《ログインします。ようこそ、エレメンタルワールド・オンライン3へ。》


《第4関門◇太陽に愛されし神王の巫女・京学文美(きょうがくあゆみ)との論戦となります。》


 そこはまた教会、

 そこには、女性が立っていた。

「……、ようこそ」


「アスナさん……ですか?」

 それは、古の記憶、真夜ノ剣から受け継いだ古の記憶。

 

 言われて、彼女は彼女らしい個性を存分に発揮する。

「どっちかと言うとレイシャなんだけどなぁ~? まぁ、今は京学文美って名乗ってるけどね、心はレイシャ! な~んか喋るの久しぶりな気がするよ~~! 双矢も居ないし~~!」


 言って、少しの間を文美は与えてから。言う。

「そんなに結婚したいんですか? いや、許嫁でしたか……まあ何でもいいけど、じゃあ私のというか、フェイちゃんの都合を手伝ってもらいましょうか~!」

 明るく、楽天的で、ボケっぽい彼女からは想像もつかないような返答だった。

 どうやら、オーバーリミッツの障壁で記憶解放されたのは桃花だけでは無いらしい……。彼女は頭が良くなっていた。変わったと言ってもいいだろう。

 

「手伝うって、何をですか?」

「神のゲームよ。問題と言い手【運命があることを証明せよ】この一点のみ。今では答えは解りきってるけどね。だけど、私はあえてそれを言い手で否定する。それを返し手で証明してみて。GM姫ちゃんは中立、形式は場外乱闘。【全ての空は繋がっている】こと前提の、いつもの〈何でもあり〉な神のゲームの延長線上の討論バトルよ」


 GM姫は、ならと、咲と文美の間の中立に位置どった。

 まるで、天秤の中央のようだ。

 

 ゲームマスターは告げる。

「じゃあさっさと始めまようか、お互い、いざ尋常に……始め!!!!」


 まずは、文美は単的に短く言い手を放つ。

「では行きます! 言い手【運命なんて無い!】」


 咲は、どう詰めるかを熟考してから、まず定義の確認をすることにした。

「返し手【運命とは? あなたも記憶解放されて知っているのならご存知のはず】」


「言い手【人間の意志を超えて、幸福や不幸、喜びや悲しみをもたらす超越的な力。また、その善悪吉凶の現象。巡り合わせ。運。命運。転じて、幸運、寿命、今後の成り行き】」


 ゲームマスターは姫は告げる。

「GM宣言【確認しました、リクション=S=リスクは確かに運命を握っています】これにより、全ての世界あらゆる事象・物語を貫ける討論を許します!!!!」


 文美はそれでも動揺しない、思い出しただけで、解りきっていたからだ。

「言い手【そのノートは何年のものですか? 日時が記載されていない以上、特定は出来ません!】」


 咲は攻める姿勢を崩さない。

「返し手【ワ◯ピースのノックアップストリームが模写されています、つまり、空島編の前と断定することが出来ます。断定出来ます、2002年です!!!!】文字じゃなくて絵でほぼ構成されている、ほぼ暗号みたいになっています」


 これで、この世界に運命は初めから存在していることは、確定になった。

 だが、討論はこれでは終わらない。

 文美は、最後の悪あがきをする。

「言い手【世界の運命はリクション=S=リスクが握っていたと仮定して、なぜミュウが世界の運命を握っていないのですか!? おかしいじゃないですか!?】」

 

 咲は勇猛に言う。

「返し手【リスクは〈運命〉は握っていても、〈強者〉も〈世界〉も握っていない! 暴論を許してください、ですがこれで決着です!! よって! 2002年前後からリスク=戦空はただの〈運命〉を無意識に握っていた! これが私達世界の1週目で! これが天上院咲の答えです!!!!】」


 文美は、苦しい顔をする。

「く!」


 咲は、それでも続ける。

「戦ったのがリスクじゃなくて、私でごめんなさい、でも! 今は私の物語なんです! 過去の亡霊よ、それだけは、今を生きる私達にとって必要な! 何よりの証なんです!!!!」


 文美は、何かよくわからないけど吹っ飛んだ。

「ぐわああああああああああああああああああああ!!!!」


 GMは解っていたけど告げる。

「勝負あり! 勝者! 天上院咲!!!!」


《太陽に愛されし神王の巫女は倒されました!》


 姫は咲に喜ばしく言う。

「よくやったぞ、咲、だが。最後は未来のマスターだ、マジで油断するなよ?」

「うん、わかってる……!」

 2人はわかっていながら、2人で進む道を選んだ……。

 

 もう後にも先にも何も無い。

 ――ここからは、誰もその結末を予測できない。

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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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