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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第37章「完結編~咲・結婚ルート~」西暦2037年8月1日

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第583話「花枯れ萌える~ストップ・クライ~」★

 教会第2階層。

 

 《真昼ノ剣(まひるのけん)記憶解放術リリース・リコレクションが発動しました!》


《〈カーディナルの絶対障壁〉5個が破壊されました!》


《5個の記憶開放なされました! 真昼ノ剣が上限解放されました、武器レベル3から武器レベル4へ上方修正します!》


《カーディナルの絶対障壁が残り0枚になりました! 封絶は解かれました!》


《ゲームクリア! 条件により、オーバーリミッツは倒されました》


「ふう、やっとか」

「……ありがとうございますリミッツさん! 怖かったです、でも私……何か掴めた気がします!」

 リミッツは咲に対して激励を飛ばす。

「うん、行ってきなさい。次に待ってるのは、覚醒した桃花先生だ」


「……! はい!」

 ということで、オーバーリミッツとはバトルに成らずに。そこを通り過ぎた。

 

 《教会第3階層へ移動します》


 ◇

 

 本当の強者は、世界の運命は握らない、そんな力は持たないよ!

 確かに彼女は、あの時に何も持たずに身1つで守った。

 

 頭の中で、少年の言葉が木霊する……。

「この手の、力か……」

 デスノート! 確定だ……! とか言いたい所だが、これは死のノートなんかじゃないし。

 ましてやノートじゃなくてペンの方だ。

 空と白なら空の方……。

 それを握るはこの力(・・・)

 

 湘南桃花が無意識の内に襲われた。この()の力は()を持ち、使ったかで変わるらしい。

 

 ことが、確定した(・・・・)

 「この手の名前、なんて言おう……」

 

有何無鏡(ザナドゥ)じゃダメなん?」

 オーバーリミッツが助言をするが、アレは世界の名前で固定されてるしちょっと違う。

 かと言って、幻想殺し(イマジンブレイカー)や、理想送り(ワールドリジェクター)ともちょと違う。

 あれは素手で何かをする芸術なわけで……。

 

「ん~フェイトっぽい長ったりしい名前でも良いから何か無いかな~」

 そう、この力とは世界に震度5弱程度の影響力を意図的(・・・)に引き起こす何かだ。無意識にやってたみたいだが、今回ので確定した。

 

 子でも小でも全でも大でも。

 この力は、手に何かを持って・もしくは使ったことで発現する。

 模写(トレース)の上位互換。

 アナログペンもデジタルペンも、手で持った時に発現するこの何か。

 ……やっぱり名前が欲しい……。

 

「何かを手で持った力を変換して、世界規模で加算・拡散を加える力か……」

 内容は解るのだが、それが能力なのかも怪しい、権能? いや、これは技術だ。

 コントロール出来たという意味では、神のゲームの多次元をコントロール出来た事にも繋がる。

 そしてソレは、力が偏るとこの世に歪みが生じる、バランスが大切だ。

 ……、その事象の効果ばかりが出てきて、肝心の名前が出てこない。

 「何」と「持」は確定だが、ただの人間が神になるつもりもないし。解ることと言えば「技術」なのだが……。


 〈我、何持ち故に右手有り〉

 【概念領域/技術/何か手に持ってる】

 概念領域、手で触った物を概念系の緑色の歯車を作り出し、社会の歯車としてギアとギアを複数個廻す【概念技術(がいねんぎじゅつ)】。湘南桃花自身は、それをもうコントロールでき。あらゆる事象を書き回して残す。

 この概念技術者は、複数人居るが具体的な名は差し控える。

 

「……まあ、厨二病っぽく名付けたのは良いけどさ。略すとき何て呼べば良い?」

「……、……ん~〈例の手〉????」



 教会3階層、そこには治療を終えて完全回復した湘南桃花先生が立っていた。

「先生……元気になったんですか!?」


「ん、あーまーたぶん。ほとんどブロードの記憶だったけどね」

「ブロード? 誰のことですか?」

「んーなんて言えば良いのかな? 愚か者の記憶さ。とはいえ、咲ちゃんとは剣で戦いたいけど、あたし素手なのよね~。待ってて武器を生成するから」

「はあ……」

 

 姫が用心するように言う。

「気をつけろ咲、あいつの怪物性は本物(・・)じゃ」


 言ってから、桃花先生の怪物性が目を覚ます。

「システムコール、夜空の剣と青薔薇の剣を生成……変換(へんかん)!」


《素材を元に武器生成を開始……、名前を付けてください》


「ふーむ、そうねえ~~。あんまり強そうな名前を付けても、体が追いつかないだろうし……。運命の剣と人間の剣でいいよ」

 

 右手に人間の剣、色は緑色。

 左手に運命の剣、色は青色。

 を構え方は適当だ……。だが姫は、緊張感を緩めない。

「両手剣……」

 姫の額から汗が流れ落ちる。


「まあタイミング的に日曜双矢くんじゃないのは悪いけどさ、咲ちゃんの物語を優先しないとね!」

 言って、桃花の髪と瞳の色が変化した。

 髪は黒色、瞳は赤色。全身は黒スーツに姿で、ネクタイは白色ベースの黒色の斑点模様……。


「さて、お二人が望んでたいよいよバトルだ! きばっていこー!」

 瞬間、桃花の固有能力なのか、辺り一面が夜空と輝く星が、満天に広がった。

挿絵(By みてみん)

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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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