表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第37章「完結編~咲・結婚ルート~」西暦2037年8月1日

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

620/789

第582話「罪と罰を矢に~マルチ・エンド~③」

 西暦2037年8月3日17時30分。

 ログアウト後のオーバーリミッツの部屋。


《障壁が1枚破られました》


《カーディナルの絶対障壁が残り13枚になりました》


「やれやれ、2日後になってやっと1枚破ったか。これであとは塔を登って、その後は……」

「別に咲ちゃんにそんな重責を押し付ける必要ないのに、って! アァー!?」

 リミッツと桃花が現実世界で会話する。

 

 桃花の股間に痛烈が迸る、愛のムチだった……。変な愛のムチだが……。

 そう、リミッツから桃花への愛のムチが、さっき迸ったのだ……。変な話。

「言う事聞かないと掘るよ!? 桃花はまだ治ってないんだから! ここは譲れないの!!」


 簡単に、誤解の無きように言うと。

 湘南桃花はオーバーリミッツに穴を掘られた。(方法は魔法だが

「掘ってから言うなや!? そのビリビリ効くんだから、ヌオオオオ!!」


「全く……人の気も知らないで……」

「だって~……」

「だっても何も! 誰のせいだと思ってるの!?」

「ぜ、全部私のせいです……すみません、責任転換しません」しゅん

 〈何か〉を持ってたのも桃花だし、とりあえず刺激的なものを選んで選択したのも桃花だ。ここは言い訳できない。

 その秘められた怪物性は、思わぬ変転と共に開花の時を見て、敵にも味方にも戦慄を抱かしめた。

 自分にも他人にも、そして身内の仲間や友達にも迷惑をかけてしまっている。


 リミッツは桃花に警告する。

「とにかく、この場は話にならないけど。安静にね?」

「はぁ~~~~、しばらく私はゲーム禁止ってことかー……」

 サプライズプレゼントをあたかも罰ゲームのように言う。

 桃花も桃花だった。

 

 ◇

 

 そして翌日……。

 西暦2037年8月4日15時00分。


 《おかえりなさいませ咲様、EWO3・教会第2階層、へログインします》


真夜ノ剣(まやのけん)記憶解放術リリース・リコレクションが発動しました!》


《〈カーディナルの絶対障壁〉8個が破壊されました!》


《8個の記憶開放なされました! 真夜ノ剣が上限解放されました、武器レベル3から武器レベル4へ上方修正します!》


《カーディナルの絶対障壁が残り5枚になりました!》


「残りはこっちだ、真昼ノ剣(まひるのけん)の上限解放! 悪いけど、その障壁5枚は経験値のエサになってもらうぞ!」

「おぉ~良く出来ました! 頑張ったね~~、ようやく上限レベル4解放か」

 咲とリミッツの他愛ない会話は続く……。


 だが、咲は必死だ。

「ぜい……! ぜい……! ぜい……!」

 

 あと5枚分の記憶を開放したら、ここを通してくれる。

 そのあとは、完全覚醒した状態の湘南桃花先生とのご対面だ。

 言ってしまえばここは通過点なだけである。

 

 ――審判。

「……今来た南建築業者みなみけんちくぎょうしゃは虚偽だったらぶっ殺すから」

 まあ、それは民主主義であれ共産主義であれ。

 我が家族に迷惑をかけるのなら断罪しても文句は言えまいて。

 正義の裁判官は容赦しない、家族に仇となす害は全て罰する。

 その時は警察の出番だ、いや、今警察が出たって構わない。

 

 GM(ゲームマスター)が告げる。

「それ、ゲーム進行の邪魔だから今すぐ断罪してくれないかな? 執筆の邪魔なんだけど……また来るようなら本気でぶっ殺すよ?」

 ゲームマスターも審判者も怒ってる。

「今泉善次郎日本国総理に言うか?」

「それよりか、河野太郎デジタル大臣に警告をしてもらうのが一番だろうな」

「社会の歯車的に?」

「うん、社会の歯車には社会の歯車をだ」

 この教会第2階層では嘘は付けない、真実のみが有効打だ。

「真の件……ってこの話やめよう」

「警察って何番だっけ? 電話では110番か……」

「ごめん、もう日本政府に相談してみた」

 いや、お前がするんかい!? 自由の悪神!?

 このエリアでは真実のみが有効打だとは言ったけど、家族にまで虚偽を装って来るのなら、それは話が別問題だ。話が違う。

 元が真実っぽい……ので、己の手で動くしか無かったのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
・よければブックマーク、評価、感想などよろしくお願いします!
・こちらも観ていって下さるとありがたいです。
名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ