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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第3章「豪華客船ミルヴォワール」西暦2034年6月21日

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第59話「バイキング」

 ここはフルダイブ型VRMMOエレメンタルマスターオンライン、通称EMOの中。電脳世界。現実世界の本人は、天上院家の咲の自室で眠りながらゲームをしている。海上、豪華客船ミルヴォワールの船内、その食堂。バイキング形式で食べ物を、料理を選んでいるギルドチーム放課後クラブの3人。サキ、ヒメ、エンペラー。

 この場合、食事による味覚的感覚は電脳世界なのでほぼ無いが。目的は食事によるステータス向上ではなく、単に会話によるお喋りをするためにテーブルを囲むのだった。

「ミラーシールドってそう簡単に壊れる物じゃないんじゃがな」

「そうなの? なんか試しに守って速攻で破られたんだけど」

 VS太陽のオーバーリミッツ戦での反省会、もとい戦闘後の解説を始める。

 天上院姫は一考してからテクニカルにたぶんと付け加える。

「相手が悪かったというか、相性が良すぎたと言うべきか~」 

「どういう意味なん」

「なんなら改造して、真正・ミラーシールド。にするか?」

 その真名には重大な責任が問われることを察した咲は反射的に。

「いや、いい! 普通ので良い、むしろ劣化版のほうが軽い気がする」

 真理というか摂理的な重さを感じて拒否した。

「その心は?」

「改造してパワーアップした分、重くなってるほみゅう」

「なるほど、あ。ほみゅうが自然にでたのう」

 エンペラーがバイキングで取った少な目のスパゲッティーを食べながら言う、この場合少ない理由は。少なく、多く食品を集めてトレイに乗っけているからだ。

「何でもいいが、俺。職業をジョブチェンジしようか考え中だ」

「「え?」」

 姉妹二人とも初耳だったので声を合わせて合唱する。

「ほら、お前等二人とも前衛だろ? 今までの銃でも良いんだが威力が低くてな。どうせ後衛をやるんだったらバリエーションの多い、魔法使いにしようかと思ったんだ」

 納得のいく説明だった、ことガンナーにこだわり続ける理由はない。最初から最後までジョブを変えずにゲームをプレイする義務も義理もないのだ。ので咲達姉妹の現状を踏まえ、自分が更に活躍できる後衛の職業を新たに選択したという具合なのだった。咲と姫は続ける。

「まあエンペラーがそうしたいなら止める理由は無いけど」

「なんかわしらが好き勝手やってて、そのフォローをされてるようですまんのう」

 エンペラーは遠慮しがちな姉妹に対して、気にするなと声をかける。

「良いって、どうせソロで遊ぶのが好きなタイプだ。放っといても勝手にやるぜ」

 ちょっと親近感という名の距離が遠い気がするが、彼なりに近くに寄って来てくれているのだろう。口では言わないがもっと彼女ら姉妹と関わり合いたいのだ。姫が食パンを頬張りながら言う。

「今度3オン3でもやるか? お主も活躍出来るぞ」

 咲はエビが乗っかった寿司を美味しそうに食べながらエンペラーに言う。

「魔法使いか~、ん~あたし魔法剣士だから被るな~」

「おまえは何処にでも手を突っ込みすぎだ、バランス型にも限度があるだろう」

 仲間ではなく自分の心配をしているのであった。

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