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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第37章「完結編~咲・結婚ルート~」西暦2037年8月1日

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第577話「遺恨の花道へ~バージンロード~」

 カルテットタウン、1Cエリアの『教会』の内部。

 新郎の元への階層は、今回の仕様上。全部で第6階層まである。

 第1階層に不動文(ふどうあや)

 第2階層にオーバーリミッツ。

 第3階層に湘南桃花(しょうなんももか)

 第4階層に京学文美(きょうがくあゆみ)

 第5階層に桜愛夜鈴(さくらよすず)

 第6階層に、不動武(ふどうたける)近衛遊歩(このえゆうほ)が待っている。

 ゆっくり、確実に、一歩ずつ進まなければ攻略できない難易度だ。

 

 不動文(ふどうあや)はキレていた。

「何だよ、私には関係ねぇーじゃねーか! ウチの兄貴がどうなろうと知ったこっちゃねー!」

 が、彼女にとっても実はそうでもない。GMがゲームと言ったからには、賭け金が必要だ、今の文にとっては何の問題も無くとも。

 

 GMが『負けたら婚期が10年遅れる事が確定される呪いを受ける!』と言ったらあら不思議! ヒロイン皆やる気になった。


『まぁまぁ、これは文を立てるためでも有るんだ、順番通り倒されてくれよ』

「何だよ、倒されることが前提かよ! つまんねーなぁーあぁー! あ、来た」

 口喧嘩が続いている……、そこへ花嫁と、それを連れてきた相棒がやって来た。

「……」

 不動文は、不動武の通信を切った。


 Sランクギルド第1位『最果ての軍勢』、戦闘員実質のナンバー2が彼女だ。

 その上位クラスに、真城和季とキャビネットは存在しているが。彼等は司令塔であり戦闘員ではない。よって、実質女性で実力者は彼女だ。

 彼女にも色々と過去と言う名の歴史がある。

「話は聞いたぜ! 私達(・・)に負けたらウチの兄貴と結婚するんだってな! こいつは笑い話だぜ! ハッハッハーー……! ……だが」


「!」

 咲は文を睨み返す。


「私がお前に負けるヴィジョンが見えねーな……お前は何度かウチのギルドの手下とやりあってたはずだ……何度戦ったかは知らねーが、所詮は強化系第3位のアイン1人(・・)に苦戦するだけのアリんこ……、あたしは、強化系・賢術系・陰陽系・精神系・未覚系……、その第1位(・・・)5人(・・)が束になってやっと勝てる、……そんな相手だぜ? 意味判ってるか? あ?」


「……一つ、引っかかる。あなたもヒロインの1人なんですね……。悪役令嬢系ですか?」

「へ! んなもんじゃねーよお前の相棒と一緒にするな! あたしの能力名は『反転世界(アンチヒロイン)』! 光には闇を、黒には白を、動物には植物を、剣には盾を! つー感じで、陰陽五行論の名のもとに、ありとあらゆる表裏を反転する属性相殺の魔具使いだ! 戦闘(・・)攻略(・・)されたことは一度もない(・・・・・)!! ……言っておくが、そこのGM(ゲームマスター)よりも上位の階層に居る。ゲームマスターのシステム操作なんて、私には効かねーぜィぇ!?」

 咲にとっては初対面だが、どうやら戦闘大好きっ子らしいことだけは、今の発言でも読み取れる……。


 咲にとっては、負けたら軍人の妻。勝ったらニートの妻という究極の選択を迫られているが……。

「でも、2人で決めた事だから……、私達2人で、新郎の元へたどり着く……!」


「……、ま、何でも良いぜ。楽しくて面白くて疼いてキマっちまえば! 私は何でもな!!」

 ドゴッ! と……。不動文の心氣が展開される、基本色(ベースカラー)は〈黒〉、応用色(アクセントカラー)は〈白〉だ……!

 

 姫は指をポキポキと鳴らしながら腕を構える。

「用意は良いか咲……来るぞ……」

「うん、……お姉ちゃん」

 咲は基本色(ベースカラー)に〈白〉を、応用色(アクセントカラー)に〈韓紅〉を展開……!

 姫は基本色(ベースカラー)に〈青〉を、応用色(アクセントカラー)に〈レモンイエロー〉を展開する……!


「んじゃあ、お互い存念の限りを尽くしてぶつけ合いましょうぜー!」

 文が吠えて。

「行くぞ咲! フォローは任せろ!」

 姫が勇ましく。

「私だって! こんな所で負けてられないんです!」

 咲が叫んだ。

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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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