番外編５０「文字コードShift_JIS」
ある日の放課後、仮想世界。
天上院姉妹は遊んでいた。
アル物を天上院咲にモグモグゴックンと食わせたのだ、アイテム名は……。
「不思議なポケットから登場！ 《逆ほんやくコンニャク》～～☆」
「ごくん、ん？ あ～あ～へ？ 何を食べさせたのお姉ちゃん？」
「ま～すぐに解る。ちなみに、『シフトジス』は１９９７年に実装されたから、タイムスリップしたければ、またはＤメールを使いたければそこまでの時間変動調整が可能じゃ☆」
「82 be 82 a9 82 e7 89 bd 82 f0 88 f9 82 dc 82 b9 82 bd 82 f1 82 be 81 63 81 63 82 ed ！？」
「お、効いてきた効いてきた☆」
「89 bd 82 f0 90 48 82 ed 82 b9 82 c4 82 f1 82 be 82 b1 82 cc 83 6f 83 4a 8e 6f 82 cd ！？」
「ん～、言ってる意味は解るが、これじゃあプレイヤーに伝わりヅライな～。どれ、神の声をオンにして～……」
ポチッとな、と、神の声をオンにした。
「82 a0 81 5b 82 e0 82 a4 81 49 81 40 90 5f 82 cc 90 ba 93 fc 82 ea 82 bd 82 c1 82 c4 8e 84 82 cc 8e a8 82 aa 88 d3 96 a1 95 73 96 be 82 be 82 e6 83 6f 83 4a 81 49」
あーもう！ 神の声入れたって私の耳が意味不明だよバカ！
「まーそう言うなって～これも探耽求究だわさ～だ～はっはっは！」
「82 bb 82 ea 82 cd 82 a8 8e 6f 82 bf 82 e1 82 f1 82 b5 82 a9 93 be 82 b5 82 c8 82 a2 82 c5 82 b5 82 e5 ！？」
それはお姉ちゃんしか得しないでしょ！？
「ちょっとしたシュタゲ気分を味わいたかったんだから良いじゃろ～？ 実際、こういうゲームもあったからさ～真似して試したくなっちゃって。どんなもんかとか……ね……」
「82 a2 82 ad 82 e7 82 b1 82 b1 82 aa 83 43 83 93 83 5e 81 5b 83 6c 83 62 83 67 82 cc 92 86 82 be 82 c1 82 c4 81 41 82 e2 82 c1 82 c4 97 c7 82 a2 82 b1 82 c6 82 c6 88 ab 82 a2 82 b1 82 c6 82 aa 82 a0 82 e9 82 ed 82 e6 81 41 95 73 90 65 90 d8 89 df 82 ac 82 e9 82 c1 82 c4 82 ce 82 b3 81 42」
いくらここがインターネットの中だって、やって良いことと悪いことがあるわよ、不親切過ぎるってばさ。
半ば、ガキンチョが声が変わるスプレー、ヘリウムガスで遊んでいる。学生同士で遊んでいるタイプの伝わらなさである。身内しか笑えないかもしれない。
「まぁ、一瞬キョドるだろ？」
「82 dc 82 9f 81 41 83 4c 83 87 83 68 82 c1 82 bd 82 af 82 c7 81 63 81 63」
まぁ、キョドったけど……
「一発芸としては有りじゃ！☆」
「82 a0 82 e8 82 b6 82 e1 82 cb 81 5b 82 e6 81 40 96 b3 82 b5 82 be 82 e6 ！」
ありじゃねーよ 無しだよ！
「まーそういうわけだから、この一発芸もそろそろお開きじゃな」
「何を血迷ったことを……、て、あ、戻った……！」
何か名残惜しそうにしている咲。
「まぁ、何が言いたいかと言うと。演唱呪文やキレッキレの文章っていうのの正しいコントはこうだぞい☆ ……と～他の運営陣に見せつけたかったのじゃ。まぁワシの性分上地の文が少なすぎるのは御愛嬌じゃが」
画面越しの運営陣がビクッと、ビビってプレッシャーを感じている……。
「目的はそれかよ、……は～～むしろコントしか出来ねーんだよな～このゲーム」
「……まぁ、《必要な悪役や敵種族》はまた今度考えるとして、……な？ 機嫌直してちょ？」
ま～、まんざら刺激的な一瞬だったと頬を赤らめながら楽しんだ咲であった。
82 a8 82 b5 82 dc 82 a2 81 42
おしまい。
