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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第36章「四重奏と咲」西暦2037年7月18日

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第573話「EP・むしろ明日が来い」

赫槍回想(せきそうかいそう)グングニル……は、無粋か……)

 逆撃を喰らい反撃に転じようとしたした夜鈴だったが、先生のドンピシャ静止の声もあってか、ムキになるのをやめた。


 咲と夜鈴の心氣。基本色(ベースカラー)応用色(アクセントカラー)のその衝撃波で、声の・人の・自然の動きを感じ取る桃花先生。


「威力測定、どうだった?」

 日曜双矢が興味津々に冷静なまま語りかけてくる。

 

「ん~、予想よりチョイ威力がデカイかなあ~。とはいえ大反響してると知っていて、コントロール出来るようになったんだから、それが大きな成果かな」


 最長文学少女(ログ・ホルダー)と二代目エレメンタルマスターの激突だ。まあ何も起きないはずもなく……とは思っていたが、一応想像のちょい上くらいで収まってくれて良かったと安堵してしまう桃花がいた。

 ピンクスズちゃんが神速で横槍入れてきた時と比べたら……そりゃあもう凄く凄く時間はかかったが、現実も幻想も、〈まだ何も知らなかった〉頃に比べれば大分マシになっただろう。

 「どういうことなのか?」という疑問は、ほぼ9割ほど解決した。


 現実、時間の静止、巻き戻し、不可逆、破壊と再生、運命、奇跡、世界、色彩。

 流石にこれ以上の不測の事態は想定しづらいと判断する。

 何より、制御不能な不可視な怪物的怪異もトドメの一撃でどっかのプロが倒したと思うと、皆が倒したかった敵は倒された、と思うのが自然だろう。

 

 てことで、アリスが行っていた。桃花に対しての〈運命の糸〉による治療は、とりあえず完治とは行かずとも、峠は越えたと判断できるだろう。

 

 例の紅第3話も、例の紅第4話も〈通常通り〉動かして良いし、その間に起こった〈何とかホール〉も動かして良い、そして咲の〈未来時間軸〉も当然動かしても良い。

 全部が全部、1人じゃ無理でも皆でやれば捌ききれるだろう。


 そう思うえるほどには桃花は【自信】を【持てた】。

 

「てことは、止まってた時計。動かして良いのか? 先生」

「うん、全部の時間を動かして良い。〈そして時は動き出す〉ってね♪」


 シャレになっていないほどの、作業や仕事の山が動き出す。

 やっと〈普通の人間〉に戻れる、そう思えるほどに、桃花は深い安心とため息をついたのだった。

 

 明日が来る。

 そして明日が来た……。

 

 咲には理解が及ばない、何かは解らないけど、桃花先生の微笑みを見て。

 長き時の果てに、微笑み返した。

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