表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第36章「四重奏と咲」西暦2037年7月18日

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

602/789

第572話「緋色の終わり・韓紅の始まり」

 ――2つの心氣が飛翔した。

 ――画面一杯に白色と黄色が支配する。

 ――領域展開の応酬、境界線の始まり。

 ――陰陽を唱えるつもりはない、だがそこには、はっきりと明暗が別れていた。

 ――条件もあっただろう、夜鈴は空中戦を得意とし、咲は地上戦を得意とした。


 ――それでも時間は進む、不可逆的に、否応なく、片方は無知で解決したし、片方は有知で解決した、圧倒的に別物だし、どうしようもなくジャンル違いで、天上天下のどちらが強いのか、永遠に答えが出ない迷路を彷徨った、どうしようもなく相手の壁は高く、2人とも独り(・・)じゃなかった。

 

 ――お互いに成長していた、進化していた、手を止める弱者などここには居なかった。何が違ったのか? それはきっと、文字でも数字でも、ましてや色彩でも無かった。

 

 

 

 

 ――だから私は私を捨てる。

 ――本当に失くしたくないものを、守り抜くために。

 

 

 

 

 ――それはきっと、一言で言うなら【覚悟】の違いだった……。

 

「――真紅(・・)!!!!――」

「――ヒヨコ2号(・・・・・)!!!!――」


 ドゴン!!!!

 

 ……と、心氣。

 ――緋色(ひいろ)韓紅色(からくれないいろ)が激突した。

 

 カアァァァン――!!!!

 

 ――、そして。

 ――、あの(・・)真紅を、弾き返した……!!!!

 

 それは、過去の心と決別する一撃。

 この一瞬、弱い咲は強い夜鈴に、確かに勝った。

 

「――!?」

「――!?」


「そこまで!!!!」

 審判、湘南桃花先生が、これ以上の被害を出さないために、静止させる。

 

 ――、一言で言うなら、皆の心が、心晴れやかに。

 

 ――ふっきれた。

 

 その音は、

 緋色の終わりを・韓紅の始まりを、きっと告げる鐘だった――。

 今ここに、誰かの願いは成就された。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
・よければブックマーク、評価、感想などよろしくお願いします!
・こちらも観ていって下さるとありがたいです。
名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ