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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第36章「四重奏と咲」西暦2037年7月18日

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番外編47「咲は王宮ゲーを知らない」

 そもそも、主人公の咲は、王宮・王族・王室・貴族・公爵とか全く興味がない。

 これだけ〈この世の王〉とか〈王国の心〉とか〈王・王・王〉とネット小説で女性が連呼しているのにだ。全く興味がない、皇居とかの話をしても。

「ベルばら……?」

 という古い古いイメージに固執するのが彼女である。

 

 そんな咲が少しだけ、ほんの少しだけ〈王室〉という言葉だけにアンテナがピンと来たのでその話を膨らますべく、咲は姫に話を持ちかけると。

「王族、ていうか〈魔王族〉に入るんじゃないか? お前の場合」

「そうなの?」

「まぁ、貴族って血筋の関係性が色濃いから、わしがラスボス、即ち魔王女に成りたいのが夢だから、その妹……。〈魔王の妹〉みたいになるんじゃないか?」

「……、そうかな?」

「あくまで今お前の属性を崩さずに、【もし】王室ファンタジーをするならって話だがな、……ていうかそもそも……」


 姫は口を濁す……。

「?」


「お前のカップル、男が居ない……」

「……あ~~」

 何か色々姫の不安要素を察した咲、今だけは乙女心全開である。


「仮に、今の状況設定で王室ゲーを作って無理くり男を作るなら……。〈俺の力は、全てのライダーの力だ……! とか言っちゃうヤバイ最高最善の魔王の妹〉とか、……そういう王室設定に成っちゃうぞ、今の状況下で雰囲気崩さずに〈咲の王室物語〉をGMが展開しちゃうと……」


 自分達の周りに男は居なくても、特撮なら男子がメインだから男は一杯だ、そういう意味では、〈逆ハーレム状態の妹〉として可愛がられるかも知れない……。と、姫は言う。

 

「とりあえず、皇族の血筋ではないな……」

「あー、悪の秘密結社の妹の血筋か~~……、何か複雑……」

「まあ、魔王城でおやすみ、とか姫様拷問の時間です、みたいなそんな、ほっこり王室ファンタジーなら、GM姫も公式設定としては認められる、咲の場合はな」

「私の場合か~……」

 メッチャ魔王から溺愛&守られている、過保護なほどに……。

 ギルド『四重奏』はちょっと事情が複雑だから省略する……。

 

「質問だけど、私に毒は効くの?」

 何処から持ってきた設定だとも姫は思ったが、GM姫は答える。

「概念系の毒なら効かない、普通の風邪なら効く」


「もし私・咲が男とお見合い&デートをするのなら、お姉ちゃんは誰を推薦する? 特撮男子で……」

 スゲー嫌そうな顔をするGM姫、その顔はもはや愛娘を育てた親のソレである。

「……、……、……、……。」

「いや、答えてってば」


「咲が嫁で、ライダーが婿……? 考えただけで目眩がする(個性が濃ゆいという意味で」

「……、セイバーかエグゼイド。ジオウが兄ならな……」


「なるほど、神山飛羽真(かみやまとうま)か、宝生永夢(ほうじょうえむ)か、……メモメモ」

「いやそうなんだが、確かお前と今まで公式で接点あったヒーローってスパイダーマンだろ……? そっちはどうなるんだ、ピーター・パーカー……」

「あの人、外国人だし……」

「いや、そういう意味じゃなく……」

 珍しく乙女心に花開いている咲である。

 

 三つ巴のヒーロー『咲』争奪戦対決……? 「やめて! 私で争わないで!」……バトル! みたいな展開……? GM姫は考えただけでゾワゾワと悪寒がする。


「となると次は職業や年収対決ね! えーっとー……」

「あ、いや、やめて。そこまで深堀りしたくない……」

 GM姫は、「そこは他の乙女に任せよう」と、咲自身が妄想するのをキャンセルさせた……拒否した。

 

「あ、……そう……?」

「やめやめ! この話はやめやめやめやめ……!!」

 どんだけ嫌なんだこのGMは……。まあ姉の気持ちにもなれば解らなくもない。

 とりあえず、そんな世界線もあるんだな、程度でGM姫が無理やりこの話を打ち切りにした。

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