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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第35章「城下町カーン・魔王城ロキ」西暦2037年7月8日

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第566話「EP・赫槍回想『グングニル』」

 クルクルクル……! ガシャン!

 

 誰もいない荒野に、1本の剣が回りながら落ちてきた。

 

 その『贖罪(しょくざい)山羊(やぎ)』と呼ばれる剣は、元はと言えば、『赤い短剣』という名前だけのただの短剣だった。

 それが、色々な都合上、姿形を変えて、今に至り、地面に突き刺さっている。


 効果、……能力は【過去へ戻って誤差修正】。

 足りなかったエピソードを〈過去回想〉で補うという……。

 補佐的な〈時間干渉(じかんかんしょう)〉能力だ。

 実際起こった事象としては、補うとか補完するとか、補佐どころかメインで可動してしまった所は、夜鈴にとっては誤算である。なにせ真実がメンドく、ややこしかったからだ。


「ソレがそうなの?」

 弟、桜愛蒼葉は訝しげに体を少し斜めにしながら見つめる……。

 

「そう、まずはこの厄介な短剣を自分の懐に戻して、持ち歩かないとね、何処へ行ってもここへ戻って来ちゃうし……」

 姉、桜愛夜鈴は『贖罪の山羊』と呼ばれるソレを、元々の『赤い短剣』へと元に戻す……。

 

 咲と姫とオーバーリミッツが接触した。

 

 どうやら、敵側(ヴィラン)のエピソードは温まったらしい事を告げる……。

 

「だいぶ後れを取っちゃったけど、今度は英雄側(ヒーロー)のエピソードを深掘りしないとねえ~……私達、訳わかんなかったし……」


 あっち側からしたら、こっち側、と言った所だろう。とにかくこれでヒーロー達本陣が動く準備が整った。

 人気の良し悪しは本人達次第……、と言った所だろう。

 

「ところでさ、その『赤い短剣』って名前じゃないよね? 何か別の言い方考えないの?」

 弟蒼葉に言われて、姉夜鈴は浅く長い長考を感じながら……。その短い短剣は姿を変化させる、本来あるべき姿なのか、あるいは生まれ変わった姿なのか……。

 

赫槍回想(せきそうかいそう)『グングニル』かな――」


 夜鈴は微笑を浮かべて、軽やかに今までの空回りも含めて、失笑した。

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