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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第34章「タイムパラドックス」西暦2037年7月1日

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第553話「ミラーディメンション令和19年」

「ミラーディメンション」

 そう、双矢が呟くと、鏡の世界が出現して、鏡の向こう側に移動した。


「あれ、……電池切れだ……」

 咲は結局、フルダイブVRゲームをすることは出来なかった。

 機械の故障? それは解らない。


 GM天上院姫が、平成12年の日曜双矢に聞く。

「えっと、西暦2037年って、令和19年で良いのか? 未来の和暦なんてネットで使ってる奴観たこと無いぞ……」

「それは知らないが……桃花、外の様子を観ただろ? 他に質問は?」

 桃花の瞳には令和5年で起きた、世界情勢が見れた。まるで911を思い出させるような大惨事が世界を襲った。

「……もういい、十分わかった」


 日曜双矢は〈何か〉の激情化を沈静化へ舵を切った。

「有り、何、無し、鏡は。本来お前たちが操作できる物質だ。今、この空間は何も無い空間に居る……、GM姫や桃花先生ぐらいは、コレを覚えて帰って貰わないとな……」

「へー発動条件とかってあるの?」


「解る限りでは、危険を恐れなければ良い。意味は、解るな?」

 桃花は、2十数年前の記憶を思い出す。同時に姫も思い出す。

「リスクを恐れなければいいって? 私の教え子じゃない」

「ホントだ、何を恐れれば良いんだかw」


「まーこういうことだ、平成12年で教わる内容じゃないが、とにかく、ミラーディメンションの発動条件は【リスクを恐れないこと】だ。有・何・無・鏡、理解出来たなら未来でも使えるはずだ、てかお前らが使えなくて誰が使える?」


「たしかに」

 桃花は反省の色と共にそう呟く。

「長く未来に居すぎたから、古来は勝手が違うな~」

 などと姫は言うが、双矢はそれに対して答えを持っている。


「お前達にはマルチバースサーガとの戦いが待っている、つまり自分の時代で【パラドックスヒューマン】との戦いに備えろ、コントロールと言っても良い、もう友達になれるはずだ」

 双矢は軽く言うが、果たしてソレが未来でちゃんと出来るだろうか?


「……うん、んじゃもう元の時代へ帰るよ」

「これじゃ咲がゲームできないしな!」


「おお、頑張れよ。また未来でな」

「ああ!」

「また未来で!」


「ん、お姉ちゃん話終わった? え、ちょ!?」


 そう言って、日曜双矢のミラーディメンションを使って、平成12年から令和19年へ咲、姫、桃花は飛ばされた……。

 


 マルチバース018。西暦2037年。和暦、令和19年、7月1日。

 日本国、平塚駅。ミラーディメンション、何でも有る世界。


「終わったみたいだな」


 そこで待っていたのは、ギルド『非理法権天』の秘十席群(ひじせきぐん)が待っていた。

 桃花はソレに対して驚愕する。

「群!? え、何でいるの?!」

「何でだろうな、でも、……出てきても良いかなって気分になっただけだ」


「ん? 誰?」

 咲は訳がわからない。GM姫は宣言する。

「咲、次の敵はこいつだ、こいつはとりあえず1回、絶対に倒さなきゃならない強敵だ」

「そうなの? BIG4じゃなくて? こ、こんにちわ」

「あぁ、こんにちわ、お手柔らかにな」

(何かいい人そうなんだけど……?)


 そこで、ミラーディメンションは解除されて平常状態に戻った。


 その群という存在が、どれほどの強敵かは、今の咲には判らなかった。

名前◇ミラーディメンション

分類◇魔法_空間操作_結界

解説◇有・何・無・鏡の空間を作り出し、そこで修行する事に使われる。発動条件は【リスクを恐れないこと】、そしてヒーローの証でも有る。


名前◇パラドックスヒューマン

分類◇過去現在未来_矛盾_人種

解説◇これから先起こることは、過去現在未来の自分と出会う試練である。友達になれる可能性は残っている。敵ではないが、共存するには時間が必要だろう。


名前◇秘十席群(ひじせきぐん)

分類◇ただの人間_強敵_表裏一体

解説◇ギルド『非理法権天』の一員、その存在や情報は完全に秘匿されていた。湘南桃花が善の表の存在なら、群は悪の裏の存在である。影ではない。

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