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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第34章「タイムパラドックス」西暦2037年7月1日

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第551話「必要な力2000」

 マルチバース018、西暦2023年、現実世界、湘南桃花の自宅。


 眼の前にはVRヘッドセットを外した桃花と、無理やりアストラル体として霊体で話しかけてきた37年姫と37年咲がいる……。


 2023年、今この時代に、2~3歳の咲&姫と、15~16歳の咲かっこ実体&姫かっこ霊体が同時に存在している……。


「もうダメだ、わけが解らない……」


 ガックシ、と項垂れる湘南桃花、ちょうどorzのポーズをしている。

 もう万策尽きた瞬間のような、青ざめた表情と顔色だった。


 片方が霊体でもう片方が肉体を持って顕現しているなら、もういいや、と37年姫も肉体を2037年から持ってきて顕現する。

「どうかな、1人だともう詰んだって事じゃろ?」

 姫が呼応するように、次に咲が確信を持った台詞を言う。


「まだ仲間がいる」


「え……? 仲間……」

 桃花はもう1度聞いたその台詞を反芻する。


「折角のタイムトラベルだ、なら2000年に居る日曜双矢に会いに行ってみたらどうじゃ?」

「彼の力が必要だよ、何をやってくれるかは知らないけどさ」

 西暦2000年は、初代エレメンタルマスター誕生の年だ。

 何故そこが重要で、何故そこが必要かは、23年桃花には解らない、桃花は1987年生まれ、現在36歳。23年前だから、桃花先生は13歳の頃だ。

 勿論、咲も姫も産まれていない。


「だから、任せて、頼って、委ねてみるのが良いんじゃないかな?」

 もはやVRゲームの事などお構いなしのこの物語に、新たな光を見出すのか。

 それとも、さらなる混沌とカオスを撒き散らすかは解らない。それでも、もう頼るしかないのだ。

 これは眠っている世界の物語ではない、現実世界の、目覚めの物語なのだ。


「じゃあ行く前に確認するよ? 現実世界2023年。私は記憶を所持したまま13歳に若返る。37年咲と姫はタイムパラドックスで2023年に来て、更に2000年にタイムパラドックスをする、オーケー? 何が起こるか私でも解らないよ?」

「いつでもいいのじゃ!」

「私は黒の剣士さんを信じる、ううん。信じてみたい」


「すー……。どうなっても知らんぞ」

「んじゃ3!」

「2ー!」

「1ー!」


「今ぁー!!!!」


 ギュン! と、3人の女子は量子のようにその場から消えた……。



 マルチバース018、西暦2000年11月10日、日本国、湘南、平塚駅。


「バスだ……」

「電車だねー」

「飛行機も一応飛んでるよ」

 23年桃花と37年咲と37年姫は途方に暮れる……。


 もうお手上げだった。ここから先は出たとこ勝負、計画性ゼロ。というか何をすれば良いのかもうさっぱり解らない、解ることは。バス停でバスを待っている、日曜双矢の姿だけだった――。

 00年双矢がそこに居た……。

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