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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第31章「心氣教室」西暦2037年5月20日

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第520話「四獣王ミラーライオン①」

 西暦2037年5月20日放課後、VR世界。

 フィールド、始まりの草原。

 相当ヒマになったから続いた……。

 

「結局ミラーシールドが一番強いわけよ」

 この世界のゲームマスター、天上院姫がそう言う。

 

 それに対して呆れたようにため息をつき、天上院咲がツッコミを入れる。

「いや、ゲームマスターがそう言うんだったらそうなんでしょうよ……、まあ私も使ってみて、色んな人が使ってるところを観てその利便性の高さが良くわかったけどさ」


 そういうのは単的に言えば【後付け】と言うのだ……。

 

「説明しよう! ミラーシールドとはつまり。太陽光すら反射する鏡の力のことである。攻撃が強すぎて跳ね返せない意外は、よほどのことが無い限り全部反射してしまう! 月光すら反射する、そしてその普及率、布教率も相まって結構皆使ってる、盾の反射はもちろん、水、車、瞳、剣、割りと何でもありで反射しちゃうもんだから時計さえも反射したしまうのだ。元々と言えば双矢鏡、一番のライバルは常に自分という意味合いからこの世界観になったわけだが、キャラが世界になってるとかGMもよく解って無かった事から、この世界の真相に気づくのにだいぶ遅れたのだ! だって鏡だから! 自分と同じ動きを相手がすりゃそりゃ勘違いだってするだろうさ! というわけで、咲には自己主張としての方位磁石と剣と盾を持つことをオススメする! ちょうど、ずっと片手剣を主張してたし丁度良いじゃん」


「最初から言えよ! 本当に冒険の最初から言えよ! すげー遠回りした感じあるじゃん!」

 というわけで……。

 

《サキは、鏡盾『ミラーシールド』を手に入れた!》


「ただのミラーシールド?」

「成長型にする? 最強型にする?」


「む~……、最初から使い方知ってるからな……、どうせならボスモンスターからドロップしてから使いたい」


《サキは、鏡盾『ミラーシールド』を手放した!》

 ゲームマスター権限で楽々手に入るレアアイテムを軽々と捨てるサキ、そういう軽はずみなゲーム性はいらないのだ。


「ん~ボスか~、じゃあ四獣王にするか」

「あー確か、ゴ〇ラとディアボ〇モンのパクりね、他決まってなかったもんね」

「パクりって言うなのじゃー! ゴッドジーラとディアボロウニじゃ!」

「はいはい、で? 何の獣なの?」

「鱗がある虎とか? そいつの鱗がミラーなの」

「虎って英語で何だっけ?」


「タイガー」

「じゃあ四獣王ミラータイガーとか」

「そこはさあ、ライオンキングとかで良くね?」

「四獣王ミラーライオン?」

「鱗ドコに行った」

「じゃあリバイアサン!」

「ミラーって言うぐらいだから防御力高そう」

「鯨! 蟹! 鮫!」

「蟹と亀は却下ね」

「ライオンの漢字って何だっけ?」

「獅子」

「やっぱミラーライオンで」

「何だよ! 鯨の下りいらなかったじゃないか!」

 サキとヒメの漫才は続く……。

 

「てか、ディアボロウニまだ倒せてない気がする」

「まあそれはソレ、コレはコレで」

「……、まあいっか。前回は大型レイド戦で挑んだけど今回はどうする?」

「あんまり指揮するのめんどいから、4人パーティーで挑みたいな……放課後クラブの中で」

「お! 久しぶりに放課後クラブ単パーティーか!」

「私とお姉ちゃんは決定だとしてもあと2人」

「やっぱ近衛遊歩、エンペラーじゃろ? あと1人は」


「……ん~~~~。ナナナ・カルメルと天命アリス=スズちゃんはマスコット枠だから論外だし、シャンフロはゲストキャラだから例外だし、遊牧生は生産職だし、ロマン砲ミチビキはまだ初心者だしボス戦は速いかな」

 サキは消去法で戦う仲間を消していった。


「じゃあグリゴロスしかいないじゃないか、素早さ極振りのモンクな。あの日本国首相の息子、今泉速人(いまいずみはやと)

「本当に久しぶりに呼ぶわね……まあいっか、PT内のレベル上げもたまにはやらないとね!」


 というわけで、残り2人の男子を呼んで。

 〈始まりの草原〉の前に四獣王ミラーライオンをゲームマスター権限で出現させた。

 

 もし他に参加するプレイヤーが居るとしたならば、解っている前情報としては、ドロップアイテムはあの万能レアアイテム、鏡盾『ミラーシールド』を落とすという情報だけである。

 

《四獣王ミラーライオンにギルド『放課後クラブ』、サキ、ヒメ、エンペラー、グリゴロスは挑みますか……?》


《はい》

 サキは決定ボタンをタップした。

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