第519話「潮時」
「潮時かな~」
「何が?」
「あいや、ココでは言えないけど裏で咲との決着ついたじゃん? ラスボスである私に勝ったじゃん? だからここらでエンディングかな~って」
思いっきり読者置いてきぼりである、それもこれも実力不足ではあるものの、ケリは付いたと言うことなのだろう……。
後に語られる物語と、
決して語られぬ事の無い物語が、
終結した。
「エンディングだぞ、泣けよ」
「泣かないよ、だってまた遊びたくなったらログインするし」
それでこそ咲だな、と思った姫。
とはいえ、色々な実力不足・準備不足・見切り発車・脱線、悪いところをあげたら霧が無い……。
「何にしても、最長文学少女サキの称号は、ここ数年破られないさ」
夕日を背に、帰り道を歩いて行く。
テクテクテクと……。そしてまたいつも通りお家に帰る。
帰るべき場所がちゃんとある。
「ただいまー!」
「ただいまなのじゃー!」
こうして、2人の冒険は終わった。
もし、2人が再び剣を取る日が来るのなら。
それは相当ヒマな人生を送り始めた頃になるだろう。
完結
ひとまずココで完結といたします。
今度は別視点のキャラで、このVR世界を遊びたいと思いますので、その時もし縁がありましたら、お相手して頂けたら幸いです。
それではまた会う日まで。




