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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第30章「革命・王VS民」西暦2037年5月7日

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第517話「王VS民⑮イベント終了」

 咲は毒のような攻撃を受け続けていた、厳密には毒ではない。薬だ。

 それがジワリジワリと体と心にダメージを蓄積させていった。

 湘南桃花戦とは違う、強い意志とは違う。脆弱な心体だからこそ、そんな鍛え方はしていなかった。

 

「……」

 桜愛夜鈴はまだまだある意味暴れ足りなかったが。

 咲の、これまでの(・・・・・)ダメージの深刻さから鑑みて(・・・)、そしてこれから先で起こるであろう、読み切れる未来のことを考えた夜鈴。優しく提案する。

 

「悪いことは言わない、ログアウトした方が良いよ咲ちゃん」

「夜鈴ちゃん……え、いやでも私はまだまだやりたいこと一杯あるし」

 自分は余力満々だという咲、だがソレは自然回復してるから出来る芸当である。並みじゃ真似出来ない(・・・・・・)

 

「私は嘘が下手だからそのまま言うけど、アニメのカイドウ戦(・・・・・)をこのままだと咲ちゃんモロにダメージを受けると思う……1回目は仕方ないにしても、2回目は深刻な深手を負うと思う、てかすでに無理してるし、現実世界の体のほうがヤバイ、それぐらい今の時期(・・・・)はマズイ、とりあえずこのイベントも終盤だからまずは体を第一に、1週間ぐらいログインせずに現実世界で安静にしてたら?」


 今回のグランマティカはそれぐらいヤバイ代物だったのか、それ以前に咲が無茶をしすぎたのかは解らない。ただ、無理が祟っているのは確かだ。

 

「あ~……、確かに1回目のアレでも凄まじい疲労になったっけ。その時期が必ずVR世界で来るのなら、避けた方が良いか……」


 蒼いドラゴンは、おちゃらけたように咲に言う。

「じゃあここは大人しく僕の勝ちって事でいいかい?」


「……」

 勝敗が決まらないドローや引き分けは本意では無いし面白く無い。

「うん、私の負けで良い。言っておくけど! 蒼いのに負けたのであってお姉ちゃんに負けたわけじゃ無いからね!」


 姉である姫は冷や汗をかきながらのらりくらり言う。

「はいはい解ったから休めよ~~~~」


 確かに今の時期はヤバイ(・・・)、狭い視野でも解るぐらいドえらいダメージを食らうのは目に見えている。てか既に食らってる。

 

 姫は咲に確認する。

「咲は負け、ということは。王VS民は、民の勝ちで良いのかな?」

「どっちでもいいけど、ドローだけは面白く無いからやめて」

「なら、このイベントは〈民〉の勝ちだ。皆それで進めてあとはゆっくり休むように~~~~では解散!」


《運営より報告。イベント終了! 詳細な報告は集計結果の末、追って連絡します。とりあえず〈民〉サイドの勝ちでゲームは終了です! まもなくプレイヤーは全員、強制ログアウトします……。》


 蒼いドラゴンは、文法(グランマティカ)を解く。

 咲は、潔く自分の意思でログアウトボタンを押すのだった……。

 

 そして咲は、現実世界の体の筋肉痛を感じながら。しばらく、数日間は休養に専念することを決めた。

 

 

 イベント、王VS民。完結。

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