表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第3章「豪華客船ミルヴォワール」西暦2034年6月21日

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/789

第51話「とりあえず歌ってみた」

「さーきー! 歌おうぜー! じゃなかったライブ観にいこうぜー!」


 豪華客船ミルヴォワールの船内の個室で、メガネをかけて本を読みながらくつろいでいたら、隣の天上院姫こと姉がやってきた。咲は思い出そうと思っても出来ないアイドルの名前を思い出そうとする、でも思い出せなかった。


「あーそういえばアイドルさん居たね、名前何だっけ?」


「忘れた」


「おい運営」


「そんなん調べれば思い出せるだろ、えっとーピッポパ」


 そして、姫のステータスバーを咲はのぞき込む。


「あーそうだくるみちゃんだよ、くるみちゃん」


「くるみちゃんってリアルアイドルだっけ? バーチャルだっけ?」


「バーチャルアイドルだな、つまりNPC。生身の人間じゃない」


「あーそっか」


「また変に思い入れ、感情移入しすぎるなよ。また私が病院送りになってしまう」


 困った顔をしながら姫は言う、咲も反省はしているが一ヶ月前の出来事なので軽く流すことにした。口を3の時にして。


「はいはい、わかってますよ~」



「はわはわはわ久しぶりー!」


 ネットアイドルくるみちゃんとご対面した、咲と姫。3人とも笑顔だ。


「久しぶりー、たぶん2・3ヶ月ぶり?」


「3年ぶりぐらいな気がするな」


 一番最初の1億円のクリア賞金が提示されて、詳細を聞く前に歌い出して失敗をしてしまったあの時だ。イフリート戦の後、雲の王国ピュリア前の出来事。


「あれから歌の方は上達したのか?」


「はわわわ、上達してないよ~変わらないよ~」


「あはは、そこは上達しとこうよ~」


 女子3人組のキャッキャした話の中に黒一点、エンペラーがやってきた。エンペラーとネットアイドルくるみちゃんは初めての対面である。


「なんだお前ら、3人でユニットでも組むのか?」


 咲は驚く、歌おうとは言っていたが。自分が歌うとは思ってもみなかった。ライブを聴いて観てるだけだと思っていたからだ。咲は驚く、姫はノリノリ、くるみは本気。


「え! 何でそんな話になるの!?」


「1人ずつ歌うのも変だからユニット組んで歌おう!」


「はわわ! じゃあ歌詞を作らなきゃダネ!」


 そこで、姫は咲の語尾に不満を持った。


「わらわは、のじゃロリで通ってる。くるみもはわわがいい感じに効いている! なのに咲! お前という奴は言葉にアクセントがない!」


「はい? 何の話をしているの!」


「歌詞の話だよ~言葉は強い武器だよ~歌だと」


 そんなこと言われても、咲は「最終決戦のつもりでいくよ!」と戦闘の時のみ本気になることを目的としていたので。1場面1場面に個性を出すような存在ではないのだ。


「わらわが個性がでていると思ったセリフナンバーワンは、語尾にくぎゅうを入れた女の子じゃな! あの子はやばかった!」


 どこで見つけたんだそんな語尾の白い小熊。と思った咲、だが自分はちょっとふつうすぎるかな? 一般人よりなのかな? と自分をあくまで一般人Aのふりをしている気構えはあった。


「う~ん、歌詞の中に語尾か~」


「そう、咲らしい語尾」


「最終決戦のつもりで! て先頭だよね」


「う~ん」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
・よければブックマーク、評価、感想などよろしくお願いします!
・こちらも観ていって下さるとありがたいです。
名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ